「もぐもぐタイム」きっかけ　「どら焼き」をアスリート向けに開発　運動前の栄養補給に

ユニークな「どら焼き」です。長野県高森町の和菓子メーカーが、アスリート向けのどら焼きを開発しました。きっかけは、北京オリンピックのカーリング女子の「もぐもぐタイム」。運動前の栄養補給におすすめだということです。

直径6センチほどの一口サイズのどら焼き。裏返すと、数字やアルファベットの焼き印が―。

表しているのは1個当たりのカロリーと、含まれるタンパク質、脂質、炭水化物の量です。

19日発売されたアスリート向けのどら焼き「FIT SAND」。

製造しているのは高森町の老舗和菓子メーカー「津具屋製菓」です。あることがきっかけで、2022年から開発を進めてきました。

2022年の北京オリンピックで銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表の「ロコ・ソラーレ」。

休憩時間にエネルギーを補給する「もぐもぐタイム」で選手たちが食べていたものの一つが、津具屋製菓の「どら焼き」でした。

津具屋製菓・清水航士さん：
「アスリートに実際に食べてもらっている姿を見たときに、やはり絶対これはやろうという気持ちになりましたし、和菓子の可能性というものを感じましたね。アスリートに対する和菓子の需要ってあるんじゃないかなと思いましたので」

もともと脂質が少ないどら焼きは、栄養を気にするアスリートにもぴったりということで、本格的に商品開発を進めることになりました。

皮は、普通のどら焼きと同じですが、さっぱりとした味わいにするため、あんは「白あん」に。

糖の吸収を助けるクエン酸の含有量が多い「甘夏」の果肉などが入っています。

津具屋製菓・清水航士さん：
「おいしさを求めると油脂を増やしたり、脂質がどんどん増えていっちゃうので、脂質を増やさずに味をおいしくっていうところにもこだわりました」

記者が試食―。

（記者リポート）
「口に入れた瞬間、甘夏のさわやかな風味が口に広がりますね。白あんのさっぱりとした味わいで、普通の和菓子としてもとてもおいしいです」

津具屋製菓・清水航士さん：
「アスリート向けとはうたっているんですが、運動する全ての人、運動する前のエネルギー補給に一口食べていただけるような商品になれば」

アスリート向けのどら焼きは、津具屋製菓の通販サイトで販売しています。