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「思い出の曲」熱演!車いすのギタリスト 夢に向かって頑張る人へ 長野パラリンピックから25年の節目に

特集は車いすギタリストの熱演。東京パラリンピック開会式で布袋寅泰さんとも共演した長野市の川崎昭仁さん。長野パラリンピックから25年の節目に、先日、思い出の曲を演奏した。

車いすのギタリスト、長野市の川崎昭仁さん(55)。12日、長野市のライブハウスで開かれたイベントに出演した。

車いすギタリスト・川崎昭仁さん(MC):
「ちょうど25年前の今頃、長野パラリンピックがありまして、長野も盛り上がっていたんですけど、皆さん覚えていますか?四半世紀たって、まだこの曲がみんなの前でやれるというのは感慨深い。聴いてください『夢』という曲です」

♪「夢―YOU・MEー」
演奏:Streaming RED

演奏している曲は、川崎さんの「思い出の曲」だ。

小さいころ、原因不明の高熱で手足にまひが残った川崎さん。その後、障がいのある人がギターを弾く姿に衝撃を受け、自身も猛練習。まひが残る手で弾く独自の演奏法を編み出した。

25年前の長野パラリンピックに合わせて開催された「アートパラリンピック」。テーマソングとなったのが、川崎さんが作詞・作曲した「夢―YOU・MEー」だ。

♪「夢―YOU・MEー」演奏:Streaming RED
「君にどれだけの力があるというのだろう 与えられたフィールドで生きていくことに妥協しているだけ 何もかも脱ぎ捨てて立ち向かう勇気があれば どんな小さな夢も力になる」

川崎昭仁さん:
「作った当時はパラリンピックに出場する選手にエールが送れるような気持ちで、選手だけじゃなくて、頑張っている人たち、夢に向かって、そういう人たちにエールになるような曲になればと作った」

その後も活動を続け、おととしには…東京パラリンピックの開会式で憧れの布袋寅泰さんともセッション。

日本で開催された二つのパラリンピックは、障がい者福祉を広げる力になったと川崎さんは感じている。

川崎昭仁さん:
「街の店でも、ちょっとした段差があっても板を渡して簡易的なスロープを造ってくれたり、障がい者に対してウェルカムな街になった。あれがすごく良いきっかけに」

あれから25年。この時期になると川崎さんはライブで原点とも言える「夢」を演奏する。

♪「夢―YOU・MEー」
演奏:Streaming RED

観客:
「すごく感動する歌詞で、私も大好きな曲の一つなので、すごくうれしかった」
「とてもメロディアスな作曲で、心に染みました。障がいを乗り切るエネルギーを感じたので、とても感動した」

川崎昭仁さん:
「25年、四半世紀たって、みんな遠い記憶になってしまったり、まだ生まれていなくて知らない人たちもいるかもしれないけど、僕がその時にやったこの曲をずっとやり続けることで、それを聴いて、長野でもパラリンピックをやったんだ、障がい者福祉に貢献した大きなイベントになったと思い返して、原点に返るようになってくれればいいなと思います」

ハンディキャップをものともせずに幾つもの「夢」をつかんできた川崎さん。

今の「夢」は…

川崎昭仁さん:
「いつかこの曲が、教科書に載るくらい…別に載る必要はないんですけど、そのくらいたくさんの人が口ずさんでくれるような曲になればいいなというのが、今の僕の夢です」
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