方針見直しです。長野市の公園が廃止されることになった問題で11日、初の住民説明会が開かれました。「困惑や存続を求める声が多かった」などとし、荻原市長はこれまでの「廃止路線」から一転、存続も含めて再検討し最終判断する考えを示しました。
11日、地元公民館で開かれた初の住民説明会。説明会の前、保護者に連れられた女の子が読み上げるつもりだというメッセージを見せてくれました。
(子どものメッセージ):
「しちょうさんへ、わたしは、あのこうえんであそんでないので、あそばせてください」
住民説明会は青木島地区の住民を対象に開かれおよそ300人が参加しました。
長野市の青木島遊園地。「子どもの声がうるさい」という一部住民の苦情をきっかけに市は3月末で閉鎖する方針を示しています。
公園は近くに児童センターや小学校などがありますが、住民がセンターに苦情を入れたおととし3月以降、ほとんど使われなくなっています。
しかし、「一部住民の声で廃止を決めていいのか」「子どものことを第一に考えてほしい」といった意見があり、地元住民の有志などが存続を求める要望書や署名を市に提出。差し止めの住民監査請求も出ています。
また、市が「廃止」とした決定の在り方にも疑問の声が上がっています。担当課は去年8月に文書を作り市長に利用実態などを報告しました。
そこには「センターが5人以下で遊ばせてきた」などと書かれていましたが、実際には20人から30人が遊んでいたということです。
見回った職員などの情報を基に書かれたとみられ、事実とは異なる報告で「廃止」の方針が決まったことになります。
こうした状況の中で開かれた住民説明会。非公開で行われ、市の説明のあと住民の声を聞きました。
(説明会による発言):
「どうして隣に公園があって子どもたちも使いたいと言っているのに、こういう状況になっているのか?」
「長野市はもっとも子育てがしにくい町というレッテルが貼られている。名誉挽回を図っていただく、そんな方向で考えてほしい」
「これだけの住民がいるのだから、決定前にこういう会を催してもらいたかった」
説明会は予定を30分オーバーして2時間ほどで終了。困惑や廃止反対の声がほとんどだったということです。
参加した住民:
「まだまだ私の周囲にも手を挙げていた人がいたけど、さしてもらえなかったという人もいた」
「(納得はできた?)できない、経過が分かっただけで」
「子どもがいる以上は存続させるべき」
説明会に参加した荻原市長は…
長野市・荻原健司市長:
「廃止なのか存続なのか含めて判断をしていきたい。市としては廃止を判断させてもらったが、本日の皆さんのお話を受け止めた中で、廃止のままでいくのはどうかなと。いろんな状況を考慮しながら私の責任のもとに判断をしていきたい」
市長は存続も含めて再検討し、最終判断する考えを示しました。これまで廃止は変えないとしてきましたが、方針を見直しました。最終判断の時期などは明らかにしていません。
また、12日は市の職員が公園の存続を求める住民有志の会などに廃止の決定に至る過程を説明しました。存続・廃止に対する新たな説明はなかったということです。
11日、地元公民館で開かれた初の住民説明会。説明会の前、保護者に連れられた女の子が読み上げるつもりだというメッセージを見せてくれました。
(子どものメッセージ):
「しちょうさんへ、わたしは、あのこうえんであそんでないので、あそばせてください」
住民説明会は青木島地区の住民を対象に開かれおよそ300人が参加しました。
長野市の青木島遊園地。「子どもの声がうるさい」という一部住民の苦情をきっかけに市は3月末で閉鎖する方針を示しています。
公園は近くに児童センターや小学校などがありますが、住民がセンターに苦情を入れたおととし3月以降、ほとんど使われなくなっています。
しかし、「一部住民の声で廃止を決めていいのか」「子どものことを第一に考えてほしい」といった意見があり、地元住民の有志などが存続を求める要望書や署名を市に提出。差し止めの住民監査請求も出ています。
また、市が「廃止」とした決定の在り方にも疑問の声が上がっています。担当課は去年8月に文書を作り市長に利用実態などを報告しました。
そこには「センターが5人以下で遊ばせてきた」などと書かれていましたが、実際には20人から30人が遊んでいたということです。
見回った職員などの情報を基に書かれたとみられ、事実とは異なる報告で「廃止」の方針が決まったことになります。
こうした状況の中で開かれた住民説明会。非公開で行われ、市の説明のあと住民の声を聞きました。
(説明会による発言):
「どうして隣に公園があって子どもたちも使いたいと言っているのに、こういう状況になっているのか?」
「長野市はもっとも子育てがしにくい町というレッテルが貼られている。名誉挽回を図っていただく、そんな方向で考えてほしい」
「これだけの住民がいるのだから、決定前にこういう会を催してもらいたかった」
説明会は予定を30分オーバーして2時間ほどで終了。困惑や廃止反対の声がほとんどだったということです。
参加した住民:
「まだまだ私の周囲にも手を挙げていた人がいたけど、さしてもらえなかったという人もいた」
「(納得はできた?)できない、経過が分かっただけで」
「子どもがいる以上は存続させるべき」
説明会に参加した荻原市長は…
長野市・荻原健司市長:
「廃止なのか存続なのか含めて判断をしていきたい。市としては廃止を判断させてもらったが、本日の皆さんのお話を受け止めた中で、廃止のままでいくのはどうかなと。いろんな状況を考慮しながら私の責任のもとに判断をしていきたい」
市長は存続も含めて再検討し、最終判断する考えを示しました。これまで廃止は変えないとしてきましたが、方針を見直しました。最終判断の時期などは明らかにしていません。
また、12日は市の職員が公園の存続を求める住民有志の会などに廃止の決定に至る過程を説明しました。存続・廃止に対する新たな説明はなかったということです。