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さよなら『マッコウクジラ』長野電鉄3500系 東京の地下鉄日比谷線から60年走り続けて

丸みを帯びた外観から付いた愛称が「マッコウクジラ」。東京の地下鉄時代から60年余りの歴史を持つ長野電鉄の「3500系」の最後の車両が19日引退し、鉄道ファンが別れを惜しみました。

レトロな銀色のボディが印象的な長野電鉄の「3500系」。丸味を帯びた先頭部分などから「マッコウクジラ」の愛称で親しまれた車両が19日、最後の日を迎えました。

東京から:
「幼い頃に乗った覚えがあって感慨深いというか、本当に最後だなと」

この電車、1961年から東京の地下鉄日比谷線に導入され、その後、長野電鉄が40両近くを譲り受けました。

車体に赤いラインを引いて1993年から善光寺平を走りましたが、屋代線の廃止や後継車両の導入で1963年製造の2両だけが残っていました。

60年の歴史に幕を下ろした19日は、夜まで3本のイベント列車が運行されました。須坂駅を出発した列車はまず湯田中駅(山ノ内町)へ。ラストランを楽しむ鉄道ファン24人が乗り込みました。

栃木から:
「(ドアが)普通はシューと開くんですけど、これはバンというふうに開く。これはもう東京の地下鉄では見られなくなっている」

北信五岳の撮影ポイント・夜間瀬橋ではゆっくり走るサービスも―。

沿線には多くの鉄道ファンが―。

東京から:
「感慨深いですね。もともと日比谷線で走っていましたので、小さい時、飽きるほど乗りました。とうとう終わりかと…」

神奈川から:
「目玉だったので、目玉が一つなくなっちゃうのは寂しい。とにかくお疲れさまでしたと」

(社内アナウンス)
「次は終点、湯田中でございます」

湯田中駅に到着―。

中野市から:
「いい天気の中で地元の景色を眺めることができて良かった」

長野駅へ―。

東京から:
「(日比谷線の頃は)来ると夏は冷房がなくて暑いのは印象に残ってる。営団地下鉄のマークとか残っているので見るとホッとする、懐かしいというか」

村山橋を通過―。

3500系を撮影した鉄道ファン:
「(いい写真撮れましたか?)こんな感じで(車両と一緒に)槍ヶ岳を。有終を飾れたんじゃないかと。寂しいのはやっぱりあるけど、時代の流れでしょうがないのかなと」

長野電鉄は車両をどうするかまだ決めていないとのことですが、ラストランを見送ったファンには特別な一日となったようです。

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長野放送ニュース

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