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「1人でどうしたら」スキー場でリフト停止…わずか30分で40人を全員救助 日々の訓練で迅速な対応

本格的なシーズンに入り長野県などがスキー場の安全対策パトロールを行いました。松本市のスキー場では先日、電気系統のトラブルでリフトが停止。日々の訓練で迅速な救助ができたということです。

シーズンを迎えたマウント乗鞍スノーリゾート。県や警察、消防などが3年ぶりに安全対策のパトロールを行いました。

けが人発生や災害時の対応を確認し、危険な立ち入り禁止箇所の表示などを現地で確認しました。

県松本地域振興局・草間康晴局長:
「けがや事故なく、万が一の時にも迅速な対応をしていただけるようお願いさせていただいた」

こちらのスキー場では1月14日、電気系統のトラブルでリフトが停止する事態が発生しました。

スキー場スタッフ:
「前に出ていただいて…はい、大丈夫です」

これは、利用客の男性が、撮影した動画です。

撮影した男性:
「(リフトに乗っている)娘の不安を和らげようと思いながら、待っている間にも声をかけたり、励ましたり」

娘:
「長いなと思ってたし、1人だったので、どうしたらいいのか分からない状態で困っていました」

救助隊が速やかに救助を開始。高さ5メートルほどのリフトに取り残された利用客にハーネスをつけてゆっくり降ろします。

わずか30分で、40人を救助しました。

撮影した男性:
「乗鞍のレスキューの人たちがすごいなと思うのは、皆さんの手際がよくて。その姿を見てあんまり不安という感じなかった」

スキー場が心がけているのは、まず、客へ声をかけて安心させること。そして速やかな救助。パトロール隊や、リフト、レストランなど総勢100人余りのスタッフでシーズン前とシーズン中に、リフトの停止や停電などに備えた訓練を複数回行っています。

Mt.乗鞍スノーリゾート・佐藤聡乃武支配人:
「何が起きても対応できるようにマニュアルもありますし、いざというときに動けるように日々訓練していますので、その成果だと思います」

安全・安心のため、万が一に備えた訓練を今後も重ねたいとしています。
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長野放送ニュース

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