松本山雅・名波監督の後任の人選進める　社長「お互いに契約満了を決めた」　TD「指導力のある監督を」

サッカーJ3の松本山雅は22日夜、名波浩監督の今シーズンでの退任を発表しました。運営会社が後任の人選を進めます。

元日本代表の名波監督は2021年6月に松本山雅の監督に就任。

J3に降格した今シーズンは4位でJ2昇格は果たせず、クラブは契約満了を発表しました。

株式会社松本山雅・神田文之社長（11月23日取材）：
「2023年シーズンに向けた話し合いを重ねる中で、今シーズンをもって名波監督との契約を満了するという形になりました」
「最終戦終了後に名波監督と話し合いの場を設けさせていただきました。クラブとしてJ2復帰という結果を出せなかった中で、来シーズンクラブがどのような覚悟をもって臨むのかということをお話しさせていただいたうえで、名波監督の意見・振り返りも聞かせていただいたうえで、お互いにここで契約の満了ということを決めました」
「クラブ側がこういう方向でやりたいということに対して、それであればクラブの意見を尊重するということで、名波さんとしてはそういう結論に賛同してくれたという形になるかもしれません」
「人間性は本当に素晴らしい監督でしたし、私も大好きな監督でした、そういう意味では結果が一緒に出せなかったということが率直に残念だったということがすべてで、人間性を持ち味にした新しいチームの姿というのを見せてくれる監督でした」
「この監督と一緒に結果を出したいと思わせてくれる監督でしたので、本当に感謝しかないですし、素晴らしい実績のある選手が松本山雅の監督という立場でこの地域に来てくれたことに感謝をしている」

松本山雅FC・下條佳明テクニカルダイレクター（11月23日取材）：
（Q.後任について）
「昇格というものが我々のミッションだと思います、勝つためにどうしていくか、勝つ確率の高い戦術論、そういったものをもった監督に来ていただきたいですし」
「クラブとしてやりたいサッカー、今のトレンドで勝つ確率の高いサッカーというものをメインに、そういう指導力のある監督を求めてやっていきたいと思います」

名波監督はクラブを通じて、次のようにコメントしています。（全文）

「このたび、契約満了に伴い、松本山雅FCを離れることになりました。選手・チームを成長させ、目標であるJ2昇格を達成するために、日々全力で挑んで参りましたが、結果が伴わずに申し訳ない気持ちでいっぱいです。最後まで私を信じて共に戦ってくれた選手・チームスタッフはもちろん、どんなときもポジティブに応援してくださったファン・サポーターの皆様。ホームゲームでは運営を支えてくださったチームバモスの皆様。物心共々支えてくださったスポンサー、ホームタウンの皆様をはじめ、関係する全ての方に感謝申し上げます。これだけ多くの方に支えられるクラブは日本でここだけだと思います。私にとっても特別なクラブになりました、松本山雅FCの未来が輝かしいものであることを願っています」