
9月に80歳の元気なゴルファーを紹介しましたが、さらに年上の90歳の男性です。スコアが自分の年齢以下となる「エージシュート」は、なんと100回以上。若々しいゴルフの秘密に迫ります。
11月15日、松本カントリークラブ―。
「ナイスショット!」
ドライバーで快音を響かせる松本市の菅野袈裟徳さん。得意なのは、パッティングです。
菅野袈裟徳さん:
「初パーだ」
今も月に3回ほど仲間とコースに出る菅野さん。年齢は…。
菅野袈裟徳さん:
「90。数えで91、年は取りたくないね」
大きなミスをしない堅実なゴルフが持ち味です。
菅野袈裟徳さん(90):
「まっすぐ打ってパーがとれたら一番いいんじゃない。仲間と回ってある程度いいスコアで回れたら気持ちいいしね」
一緒に回る仲間たちは…。
83歳:
「普通の人にはまねできない、模範になる人だよね」
73歳:
「スポーツに真しに向き合ってる、ゴルフをする人のかがみ的な存在」
仲間たちからも尊敬される菅野さん。この秋、自身の中で「大きな記録」を打ち立てました。
昭和7(1932)年生まれの菅野さん。保険会社に勤めていた36歳の時、ゴルフに出会いました。
菅野袈裟徳さん(90):
「初めて握り方を教わって打ったのが、みんなまっすぐ行ったんですよ。自分でもびっくりした、考えられないくらい。いまだに思いますね。それがやみつきのもとだね」
熱中するようになったのは定年退職をしてから。まさに練習の虫でした。
菅野袈裟徳さん(90):
「素振りを毎日夜に30分か1時間近く振ってた。どうやったらヘッドスピードが出るとか、研究は誰よりもしたつもり」
18ホールを自分の年齢以下のスコアで回る「エージシュート」は、シニアゴルファーの憧れ。菅野さんは69歳で出た大会で年齢と同じスコアで回り、最初のエージシュートを達成しました。
菅野袈裟徳さん(90):
「特別、意識してやったんじゃないので、結果としてエージシュートができた」
同じ年、60歳以上が競う「ねんりんピック」の県代表として全国優勝。翌年、「関東グランドシニア大会」も制します。このほか「知事杯」や「県グランドシニア大会」優勝など輝かしい成績を収めてきました。
菅野袈裟徳さん(90):
「いやー、よくできたなって感じ。一番印象に残っているのは、エージシュート、ねんりんピック、関東で優勝したこと。うれしくなかったといえば、うそだね」
しかし手首のけがで、70代は満足にゴルフができない状態が続きました。
菅野袈裟徳さん(90):
「72、3歳の頃にけがしちゃったから両手首、腱鞘炎やって。30センチ上げられなかった、痛くて。クラブをね」
10年以上、苦しみましたが、症状が和らいできた86歳から調子を取り戻し、エージシュートを再び重ねます。
そして、90歳を迎えた2022年9月、ついに100回を達成しました。
菅野袈裟徳さん(90):
「痛いのを我慢してやったりして、ただ目標を100回だけにおいてましたから、90でなんとか回ろうと最後までやってきた結果だと思う。(目標を)クリアできたってこと自体、よかったな」
菅野袈裟徳さん(90):
「(床の)線と平行に立つようにして、まっすぐに(パターのヘッドを)出していく」
自宅でパター練習、公園で素振り。今も練習は欠かしません。さらに…。
菅野袈裟徳さん(90):
「スイングするとき大事でしょ、腰を回して肩も回す」
20年以上、毎日のようにジムで1時間半ほど筋トレをしています。
菅野袈裟徳さん(90):
「まず第一は健康のためだね。それがたまたまゴルフに結びついてるし、年取ると硬くなるから、動きが」
さて、取材させてもらったこの日のラウンドは…。
菅野袈裟徳さん(90):
「ダメだね、こういうのが今年ちっとも入らないだよ」
冷え込みもあって、イメージ通りに体が動かず苦戦する菅野さん。前半で50打たたき、エージシュート達成には後半を40打で回らなければなりません。
17番のパー5。3打目のアプローチは…
菅野袈裟徳さん(90):
「おーおー、私のか、あれが。バーディーぐらい取らなきゃいけんな」
絶好の位置にナイスオン。
菅野袈裟徳さん(90):
「よし、あー、来た来た、バーディー。パー2つで、バーディー初めて1つ」
迎えた最終ホール。
一緒に回る仲間たち:
「ナイスショット!」
ナイスオン!
菅野袈裟徳さん(90):
「ちょっと見えなかったが、オンはしたかな」
パーなるか…
菅野袈裟徳さん(90):
「よっしゃ」
一緒に回る仲間たち:
「うまいなー」
菅野袈裟徳さん(90):
「後半何とか2つばか、おさまったわ」
最終ホールをパーで収め、この日のスコアは「94」。エージシュートまであと一息でした。
ゴルフへの情熱を失わない菅野さん。これからもエージシュートにこだわっていきたいと話しています。
菅野袈裟徳さん(90):
「できるだけエージシュートの頭は捨てないで、努力をしていきたいな。いくらかでもスコアいい方が、気持ちいいじゃないですか。自分の健康維持のためにクラブ振るだけは振りたいな。それが健康の秘けつであるし、好スコアに結びつく基でもあるかな。日々健康であればいいなと、日々に感謝です」
11月15日、松本カントリークラブ―。
「ナイスショット!」
ドライバーで快音を響かせる松本市の菅野袈裟徳さん。得意なのは、パッティングです。
菅野袈裟徳さん:
「初パーだ」
今も月に3回ほど仲間とコースに出る菅野さん。年齢は…。
菅野袈裟徳さん:
「90。数えで91、年は取りたくないね」
大きなミスをしない堅実なゴルフが持ち味です。
菅野袈裟徳さん(90):
「まっすぐ打ってパーがとれたら一番いいんじゃない。仲間と回ってある程度いいスコアで回れたら気持ちいいしね」
一緒に回る仲間たちは…。
83歳:
「普通の人にはまねできない、模範になる人だよね」
73歳:
「スポーツに真しに向き合ってる、ゴルフをする人のかがみ的な存在」
仲間たちからも尊敬される菅野さん。この秋、自身の中で「大きな記録」を打ち立てました。
昭和7(1932)年生まれの菅野さん。保険会社に勤めていた36歳の時、ゴルフに出会いました。
菅野袈裟徳さん(90):
「初めて握り方を教わって打ったのが、みんなまっすぐ行ったんですよ。自分でもびっくりした、考えられないくらい。いまだに思いますね。それがやみつきのもとだね」
熱中するようになったのは定年退職をしてから。まさに練習の虫でした。
菅野袈裟徳さん(90):
「素振りを毎日夜に30分か1時間近く振ってた。どうやったらヘッドスピードが出るとか、研究は誰よりもしたつもり」
18ホールを自分の年齢以下のスコアで回る「エージシュート」は、シニアゴルファーの憧れ。菅野さんは69歳で出た大会で年齢と同じスコアで回り、最初のエージシュートを達成しました。
菅野袈裟徳さん(90):
「特別、意識してやったんじゃないので、結果としてエージシュートができた」
同じ年、60歳以上が競う「ねんりんピック」の県代表として全国優勝。翌年、「関東グランドシニア大会」も制します。このほか「知事杯」や「県グランドシニア大会」優勝など輝かしい成績を収めてきました。
菅野袈裟徳さん(90):
「いやー、よくできたなって感じ。一番印象に残っているのは、エージシュート、ねんりんピック、関東で優勝したこと。うれしくなかったといえば、うそだね」
しかし手首のけがで、70代は満足にゴルフができない状態が続きました。
菅野袈裟徳さん(90):
「72、3歳の頃にけがしちゃったから両手首、腱鞘炎やって。30センチ上げられなかった、痛くて。クラブをね」
10年以上、苦しみましたが、症状が和らいできた86歳から調子を取り戻し、エージシュートを再び重ねます。
そして、90歳を迎えた2022年9月、ついに100回を達成しました。
菅野袈裟徳さん(90):
「痛いのを我慢してやったりして、ただ目標を100回だけにおいてましたから、90でなんとか回ろうと最後までやってきた結果だと思う。(目標を)クリアできたってこと自体、よかったな」
菅野袈裟徳さん(90):
「(床の)線と平行に立つようにして、まっすぐに(パターのヘッドを)出していく」
自宅でパター練習、公園で素振り。今も練習は欠かしません。さらに…。
菅野袈裟徳さん(90):
「スイングするとき大事でしょ、腰を回して肩も回す」
20年以上、毎日のようにジムで1時間半ほど筋トレをしています。
菅野袈裟徳さん(90):
「まず第一は健康のためだね。それがたまたまゴルフに結びついてるし、年取ると硬くなるから、動きが」
さて、取材させてもらったこの日のラウンドは…。
菅野袈裟徳さん(90):
「ダメだね、こういうのが今年ちっとも入らないだよ」
冷え込みもあって、イメージ通りに体が動かず苦戦する菅野さん。前半で50打たたき、エージシュート達成には後半を40打で回らなければなりません。
17番のパー5。3打目のアプローチは…
菅野袈裟徳さん(90):
「おーおー、私のか、あれが。バーディーぐらい取らなきゃいけんな」
絶好の位置にナイスオン。
菅野袈裟徳さん(90):
「よし、あー、来た来た、バーディー。パー2つで、バーディー初めて1つ」
迎えた最終ホール。
一緒に回る仲間たち:
「ナイスショット!」
ナイスオン!
菅野袈裟徳さん(90):
「ちょっと見えなかったが、オンはしたかな」
パーなるか…
菅野袈裟徳さん(90):
「よっしゃ」
一緒に回る仲間たち:
「うまいなー」
菅野袈裟徳さん(90):
「後半何とか2つばか、おさまったわ」
最終ホールをパーで収め、この日のスコアは「94」。エージシュートまであと一息でした。
ゴルフへの情熱を失わない菅野さん。これからもエージシュートにこだわっていきたいと話しています。
菅野袈裟徳さん(90):
「できるだけエージシュートの頭は捨てないで、努力をしていきたいな。いくらかでもスコアいい方が、気持ちいいじゃないですか。自分の健康維持のためにクラブ振るだけは振りたいな。それが健康の秘けつであるし、好スコアに結びつく基でもあるかな。日々健康であればいいなと、日々に感謝です」