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「防災意識高めて」給食に非常食カレー 台風19号から3年 災害時の食事を体験

長野県内で大きな被害が出た台風19号災害からまもなく3年です。長野市の小学校では防災意識を高めてもらおうと、給食で非常食のカレーが提供されました。

長野市の山王小学校の給食の時間。汁ものなどと一緒に配られているのは「救給カレー」です。

レトルトパウチの中にコメとルーが一緒に入っていて災害時などにそのまま食べることができます。

「いただきます」

児童:
「おいしい」

3年前の台風19号災害では、千曲川の堤防が決壊するなどして長野市も大きな被害が出ました。避難所での生活も長期化しました。

今回の給食は防災意識を高めてもらおうと、長野市教委が企画。山王小学校では給食の前に、自身も被災した栄養教諭が避難所生活などの体験を伝えしました。

長野市第一学校給食センター・小椋理恵栄養教諭:
「一番困ったのは食べものでした。土砂降りの中、車を運転していてコンビニエンスストアもやっていません」

子どもたちは非常食の大切さを学んだようです。

児童:
「避難することと非常食を持っていくことが大切だと思った」
「普通のカレーと同じくらいおいしい。災害時に備えて食べ物とかいろいろなものを準備しないといけないと思った」

長野市第一学校給食センター・小椋理恵栄養教諭:
「家族で非常時にどうしたらいいかを話題にしてもらいたい。非常時にどんなものが使えるか、足りないものは何かを考えるきっかけになればいい」

「救給カレー」は市内の給食センターに2万食が備蓄されていて、今月、市内の小中学校で提供され子どもたちに食べ方を体験してもらう予定です。
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長野放送ニュース

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