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友人の支えで日本一!全中陸上女子100m優勝 木祖中・寺平祈愛さん 学校では"おちゃめ”な一面も

中学女子最速スプリンターです。8月、全中陸上女子100メートルで長野県勢では43年ぶりとなる優勝を果たした木祖中学校3年・寺平祈愛さん。けがに悩まされていた中、支えてくれたのはクラスメートでした。

力強い走りを見せるのは、木祖村の木祖中学校・陸上部3年・寺平祈愛さん。全国中学女子、ナンバーワンスプリンターです。

木祖中3年・寺平祈愛(いのり)さん:
「今の課題になっている後半の腕ふりを意識して練習しています。陸上の面では、すごく真面目だと思うんですけど、普段の性格ではそこまで真面目という感じではないですね(笑)」

8月21日、福島市で開かれた全国中学校体育大会、陸上女子100メートル予選を1位で通過した寺平さん。

そして、迎えた決勝…

スタートから勢いよく飛び出すと後半にかけてさらに加速。11秒89の好タイムで優勝しました。この種目での県勢の優勝は43年ぶりの快挙です。

木祖中3年・寺平祈愛さん:
「全中優勝という目標はずっと掲げて努力してきたので、まずはうれしい気持ちです。すごく自信は持っていたので、ホッとした感じでした」

日本一に昇りつめた強さの秘密はなんなのか…?

幼い頃から走ることが好きだった寺平さん。小学4年生から本格的に陸上を始め、競技にのめり込んでいきました。

木祖中3年・寺平祈愛さん:
「2位とか、もし順位がついたとしても、1位じゃなければ同じだと思っているので。少し意識を変えたりとかするだけでもタイムが変わってくる競技なので、そこが楽しい」

負けす嫌いな性格に研究熱心。さらに、コーチの原智恵さんは「足首の強さ」が武器だといいます。

木祖源流トラッククラブ・原智恵コーチ:
「足首が強いので、しっかり地面の反発を受けることができる。それが力に加わって、後半からの動きまでもっていけると思います。小学校まではスキーをやっていましたので、そういうところも影響してるのかなと」

木祖中3年・寺平祈愛さん:
「スキーやってた時は、ただ楽しくやっていたんですけど、ずっと続けてたことによって今に生きてるのかなと思います」

「強み」を生かし、順調に成長してきた寺平さん。

しかし、去年の秋、右の太ももをけが…その後、不調が続き、思い悩む時期もありました。

そんな時、支えてくれたのが…

木祖中3年・寺平祈愛さん:
「もし一人だったら不安になっちゃったりとかすると思うんですけど、クラスの友達に励ましてもらったりして、周りの方々にも支えてもらって乗り越えることができました」

友だち同士では、「おちゃめ」な一面もあるという寺平さん。

クラスメート:
「ずっと笑顔だし、天然なところもあって、かわいいです」
「水筒のフタ開けっ放しでリュック入れて水浸しになったり…そういうとこ結構あります(笑)」

木祖中3年・寺平祈愛さん:
「みんな面白くて優しくて、とても楽しい友達です」

飾らず、自然体でいられる環境が寺平さんの心を和ませています。

周囲の支えもあり成し遂げた日本一の快挙。今後に期待です。

木祖中3年・寺平祈愛さん:
「(友達に)応援してもらっているので、結果を残して恩返ししたいなと思います」
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