
特集は飲食店の若き店長です。この春、長野市に家族3世代で営むカレーの専門店がオープンしました。店長は高校を卒業したばかりの18歳の青年。家族の思いが形になった店です。
厨房に漂うスパイシーな香り。ここは5月にオープンしたカレー専門店「Glassano(グラサーノ)」。長野大通りからひとつ脇道に入った住宅地の中にあります。
店長・風間蒼志さん(18):
「お待たせ致しました、こちらチキンカレーになります。ビーフカレーもすぐお持ちします」
客:
「おいしかったです」
「辛いのが苦手なので、辛くなくてちょうどいいです」
店長の風間蒼志さん。実はこの春、高校を卒業したばかりの18歳です。
店長・風間蒼志さん(18):
「お客さん来てくれるか不安がすごいあったんですけど、お客さんの笑顔が見られて今はすごく楽しくやっています」
「グラサーノ」はもともとは、蒼志さんの父・祐二さんが鍼灸院を営む傍ら経営していたソフトクリームの専門店。10年以上、長野駅前で親しまれてきましたが新型コロナの影響でおととし、閉店しました。
祐二さんは、両親の家が古くなって手入れが必要になったことから、そこを改築して新たな店を開こうと思い立ちました。
店長・風間蒼志さん(18):
「飲食店をやりたいという家族会議で、自分の好きなカレーの話題を出したら家族みんなが賛成してくれて、このグラサーノが復活した」
蒼志さんは当時、高校3年生。卒業を控え、進路について考えを巡らせていた頃でした。頭の片隅にあったのは、子どもの頃から見ていたソフトクリーム店を営む父や祖母の姿でした。
店長・風間蒼志さん(18):
「(父や祖母を)うらやましくて、すごい楽しそうだなって思ってました。アルバイトの経験もなく接客もしたことないけど、お店をやってみたいと思っていた」
その思いを察したオーナーでもある祐二さん。コロナ下の客商売はそれほど甘いものではないと思いつつも、思い切った決断をしました。
父・祐二さん:
「わずか18歳ということで、本人も何もやったことがないというプレッシャーもあるでしょうが、新たなチャレンジとして捉えてもらいたいと親として思ったので、本人が好きなことを伸ばしてあげたいと、店長という非常に重たい役を任せました」
卒業とほぼ同時に新生グラサーノの店長になった蒼志さん。手つきはまだ、たどたどしいものの…
店長・風間蒼志さん(18):
「タマネギをあめ色になるまで20分くらい炒めて」
作っているのは、家族で試作を重ねてたどりついたチキンカレー。独自配合のスパイス、鶏肉、そして、たっぷりの夏野菜を入れて…
店長・風間蒼志さん(18):
「これでチキンカレーの完成です。(出来栄えは?)いい感じです」
味は…
店長・風間蒼志さん(18):
「ばっちりです」
(魅惑のチキンキーマカレー 1200円)
(記者リポート)
「辛さがほとんどなくて、野菜の甘みがぐっと広がって、とってもおいしいです」
このままでも十分おいしいのですが、「味変」も楽しめます。セットでついてくる「黄金のスープ」をカレーにかけると…
(記者リポート)
「スパイシーなカレーが一変して、和のテイストが入った新感覚のカレーになりました」
「スープ」のレシピは企業秘密です。
店長・風間蒼志さん(18):
「グラサーノのカレーは辛くなくて、国産牛や国産の食材を使ったうまみを、食べてる人に感じてもらいたい」
基本的に1人で店を任されていますが、忙しい時には家族がサポート。祖父・康則さんは客が帰った後の片付けを、父・祐二さんと祖母・悦子さんは調理を手伝います。
店長・風間蒼志さん(18):
「忙しかったり人数が多くなった時は家族がすぐ助けに来てくれるので、本当に感謝です」
店長・風間蒼志さん(18):
「ありがとうございました。またいつでもお越しください」
ランチタイム後の休憩時間。
店長・風間蒼志さん(18):
「うわっ、やばい、負けましたね、これは…負けました」
スマホでゲームに興じる姿は今どきの18歳ですが…
店長・風間蒼志さん(18):
「今はインスタグラムに載せている動画を編集しています」
趣味の動画編集の腕を生かして、店の「広報」も担当しています。
SNSで店の情報を発信―
店長・風間蒼志さん(18):
「18歳で店長というのがあまりないと思うので、それを逆に生かしてインスタとかで投稿すれば話題になるかな」
家族3世代で営むカレー店。孫と一緒に働くことになった祖父母は…
祖母・悦子さん:
「友達に話したんですけど『お孫さんと一緒にやれるのは幸せね』って言われて、頑張ってやっているので、しっかりやってもらいたいなと思います」
祖父・康則さん:
「18歳で若いからダメだってことじゃなくて、それを家族みんなが分担して盛り立てていけば、家族のきずなも強くなる」
一方、コロナ禍に息子の進路選択が重なる中、あえてチャレンジの道を選んだ父・祐二さんは…
父・祐二さん:
「家族全員がまだまだなんでしょうけど、蒼志を中心に全員が成長している感じです。一人のお客さんを笑顔にすること、そのシンプルな答えを出すために、いろんな人が携わっているんだということを勉強してほしい」
家族の強力なサポートを受ける若き店長。責任感も芽生え、少しずつ成長しています。
店長・風間蒼志さん(18):
「みんな熱心なので、その期待に応えられるように頑張っていきたいです。(周りに家族がいると)心強いです。お子さまからお年寄りの方まで年齢層広く、ゆっくり過ごしてもらえるお店にしたい」
厨房に漂うスパイシーな香り。ここは5月にオープンしたカレー専門店「Glassano(グラサーノ)」。長野大通りからひとつ脇道に入った住宅地の中にあります。
店長・風間蒼志さん(18):
「お待たせ致しました、こちらチキンカレーになります。ビーフカレーもすぐお持ちします」
客:
「おいしかったです」
「辛いのが苦手なので、辛くなくてちょうどいいです」
店長の風間蒼志さん。実はこの春、高校を卒業したばかりの18歳です。
店長・風間蒼志さん(18):
「お客さん来てくれるか不安がすごいあったんですけど、お客さんの笑顔が見られて今はすごく楽しくやっています」
「グラサーノ」はもともとは、蒼志さんの父・祐二さんが鍼灸院を営む傍ら経営していたソフトクリームの専門店。10年以上、長野駅前で親しまれてきましたが新型コロナの影響でおととし、閉店しました。
祐二さんは、両親の家が古くなって手入れが必要になったことから、そこを改築して新たな店を開こうと思い立ちました。
店長・風間蒼志さん(18):
「飲食店をやりたいという家族会議で、自分の好きなカレーの話題を出したら家族みんなが賛成してくれて、このグラサーノが復活した」
蒼志さんは当時、高校3年生。卒業を控え、進路について考えを巡らせていた頃でした。頭の片隅にあったのは、子どもの頃から見ていたソフトクリーム店を営む父や祖母の姿でした。
店長・風間蒼志さん(18):
「(父や祖母を)うらやましくて、すごい楽しそうだなって思ってました。アルバイトの経験もなく接客もしたことないけど、お店をやってみたいと思っていた」
その思いを察したオーナーでもある祐二さん。コロナ下の客商売はそれほど甘いものではないと思いつつも、思い切った決断をしました。
父・祐二さん:
「わずか18歳ということで、本人も何もやったことがないというプレッシャーもあるでしょうが、新たなチャレンジとして捉えてもらいたいと親として思ったので、本人が好きなことを伸ばしてあげたいと、店長という非常に重たい役を任せました」
卒業とほぼ同時に新生グラサーノの店長になった蒼志さん。手つきはまだ、たどたどしいものの…
店長・風間蒼志さん(18):
「タマネギをあめ色になるまで20分くらい炒めて」
作っているのは、家族で試作を重ねてたどりついたチキンカレー。独自配合のスパイス、鶏肉、そして、たっぷりの夏野菜を入れて…
店長・風間蒼志さん(18):
「これでチキンカレーの完成です。(出来栄えは?)いい感じです」
味は…
店長・風間蒼志さん(18):
「ばっちりです」
(魅惑のチキンキーマカレー 1200円)
(記者リポート)
「辛さがほとんどなくて、野菜の甘みがぐっと広がって、とってもおいしいです」
このままでも十分おいしいのですが、「味変」も楽しめます。セットでついてくる「黄金のスープ」をカレーにかけると…
(記者リポート)
「スパイシーなカレーが一変して、和のテイストが入った新感覚のカレーになりました」
「スープ」のレシピは企業秘密です。
店長・風間蒼志さん(18):
「グラサーノのカレーは辛くなくて、国産牛や国産の食材を使ったうまみを、食べてる人に感じてもらいたい」
基本的に1人で店を任されていますが、忙しい時には家族がサポート。祖父・康則さんは客が帰った後の片付けを、父・祐二さんと祖母・悦子さんは調理を手伝います。
店長・風間蒼志さん(18):
「忙しかったり人数が多くなった時は家族がすぐ助けに来てくれるので、本当に感謝です」
店長・風間蒼志さん(18):
「ありがとうございました。またいつでもお越しください」
ランチタイム後の休憩時間。
店長・風間蒼志さん(18):
「うわっ、やばい、負けましたね、これは…負けました」
スマホでゲームに興じる姿は今どきの18歳ですが…
店長・風間蒼志さん(18):
「今はインスタグラムに載せている動画を編集しています」
趣味の動画編集の腕を生かして、店の「広報」も担当しています。
SNSで店の情報を発信―
店長・風間蒼志さん(18):
「18歳で店長というのがあまりないと思うので、それを逆に生かしてインスタとかで投稿すれば話題になるかな」
家族3世代で営むカレー店。孫と一緒に働くことになった祖父母は…
祖母・悦子さん:
「友達に話したんですけど『お孫さんと一緒にやれるのは幸せね』って言われて、頑張ってやっているので、しっかりやってもらいたいなと思います」
祖父・康則さん:
「18歳で若いからダメだってことじゃなくて、それを家族みんなが分担して盛り立てていけば、家族のきずなも強くなる」
一方、コロナ禍に息子の進路選択が重なる中、あえてチャレンジの道を選んだ父・祐二さんは…
父・祐二さん:
「家族全員がまだまだなんでしょうけど、蒼志を中心に全員が成長している感じです。一人のお客さんを笑顔にすること、そのシンプルな答えを出すために、いろんな人が携わっているんだということを勉強してほしい」
家族の強力なサポートを受ける若き店長。責任感も芽生え、少しずつ成長しています。
店長・風間蒼志さん(18):
「みんな熱心なので、その期待に応えられるように頑張っていきたいです。(周りに家族がいると)心強いです。お子さまからお年寄りの方まで年齢層広く、ゆっくり過ごしてもらえるお店にしたい」