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梅雨時も快適に!最新「洗濯」事情 “洗濯王子”がアドバイス 布団丸洗いのコインランドリーも

長野県内も梅雨入りしました。そこで「梅雨時も上手な洗濯を」と、注目のコインランドリーや最新家電、そして、「洗濯王子」が伝授する洗い方・干し方のコツをお伝えします。

洗濯槽の中で丸洗いされる敷布団。ここは長野市の「フトン巻きのジロー長野広徳店」です。栃木に本店を置くコインランドリーチェーンで、2021年11月、県内に初めて出店しました。

衣類だけでなく店名が示すように、布団を洗濯・乾燥できるのがセールスポイントで、通常では難しい「綿の敷布団」も丸洗いできます。通常との違いはもう一つ。セルフの他に、プラス500円で常駐スタッフに「おまかせ洗い」を頼めます。

フトン巻きのジロー長野広徳店・南澤舞夏さん:
「一番の強みは敷布団が丸洗いできて、その日のうちにフカフカの布団で寝れることです」

天日干しが難しい季節。記者も綿の敷布団の「おまかせ洗い」をお願いしました。

敷布団は形崩れしないよう専用のネットで巻き、洗濯機へ。除菌・殺菌の効果があるとされるマイナスイオン水で洗います。

洗い終わったら、形崩れを防ぐ敷布団専用の乾燥機に入れます。上からの熱風で乾かします。

この後、ドラム式乾燥機で仕上げの乾燥をして熱を冷ましたら完了。所要時間は2時間程度です。

(記者リポート):
「丸洗いを終えた布団です。洗濯前と比べるととても厚みが出て、フカフカしています」

洗濯前と比べるとふくらみの差は一目瞭然です。平日は午後2時までに受け付けを済ませば、その日のうちに丸洗いした布団を受け取ることができます。

フトン巻きのジロー長野広徳店・南澤舞夏さん:
「洗えないと思う方がいっぱいいて、いざ洗うと綿の布団は、すごいフカフカに仕上がるので喜ばれます。是非、布団を丸洗いして、フカフカの布団で良い眠りについてください」

(リポート)
「家電量販店では、除湿対策ができる商品の動きが活発になっています」

エディオン長野青木島店・北村亜津美さん:
「暑さも相まって、比較的早く(除湿家電を)購入しているお客さまが多い。6月の5日間で5月の1カ月分の売り上げを超えるほど」

この時期、一番の売れ筋は衣類の乾燥もできる除湿機。

エディオン長野青木島店・北村亜津美さん:
「洗濯物が乾かなくなり、家の中でもカビが繁殖する時期になるので、洗濯も干せて、除湿もできるということで人気」

部屋干しの洗濯物をパワフルな風で1~2時間で乾かすものが多く、夏は冷たい風、冬は暖かい風が出るタイプも人気です。

エディオン長野青木島店・北村亜津美さん:
「こちらは速乾5分で暖まります」

湿気を取り、ダニの繁殖も防ぐ布団乾燥機。軽くてコンパクトなものが売れ筋です。洗濯機は乾燥もできるドラム式が相変わらず人気ですが、中国のロックダウンなどの影響で供給が不安定で、「買い替えはお早めに」ということです。

この時期、どうしても多くなる部屋干し。エアコンや除湿器の大手メーカー「ダイキン」のアンケートでは、多くの人が部屋干しの際の生乾きや臭いに困っていると回答しています。

そこで「洗濯王子」の愛称で知られる洗濯家・中村祐一さんに、部屋干しについてのアドバイスをしてもらいました。

洗濯家・中村祐一さん:
「梅雨時の臭い、部屋干しの臭いは、汚れが落ちていないのが最大の原因」

厄介な臭いの原因は汚れが残っていて、雑菌が繁殖するから。中村さんはまず、きちんと汚れを落としてほしいと話します。

洗濯家・中村祐一さん:
「汚れを落とすときにポイントがあり、3つの量とすすぎとお伝えしている」

「3つの量」とは「衣類・水・洗剤の適切な量」のこと。まず、洗濯機に入れる「衣類の量」は…

洗濯家・中村祐一さん:
「いっぱい入れないよう、半分くらいから8分目くらいまでに洗濯の量を入れてもらう」

そして、「水の量」は…

洗濯家・中村祐一さん:
「今、水が止まって回りだしたんですけど、ここで1回(水の量を)見てもらって、実は濡れてないところが出るくらい節水してる洗濯機がすごく多い。水面より衣類が出てる場合は水量を洗濯機の設定の1段階、もう1段階上に水位を上げてもらうのがポイント」

水の量が十分かチェックすることも重要です。

3つ目、「洗剤の量」は過不足なく水量に合わせた規定の量を入れます。

残るポイントは「すすぎ」です。

洗濯家・中村祐一さん:
「実はすすぎ、3回した方が良いです。3回を基準に洗濯をしてもらうと、嫌な臭い、黄ばみを防ぐことができる」

すすぎが十分でないと汚れや洗剤が残るため、中村さんは3回のすすぎを推奨しています。続いては干すときのポイントです。

洗濯家・中村祐一さん:
「ポイントは3つで、1つ目は温度が高い方が乾きやすい。2つ目は湿度が低い方が乾きやすい。3つ目は空気の流れ。3つを意識して干してもらうと乾きやすくなる」

空気の流れは扇風機や換気扇でもつくることができます。そして…

洗濯家・中村祐一さん:
「実際に干すときは、表面積を広げるのがポイント」

洗濯した衣類同士の間隔をあけた上で「シャツの襟は立てる」「タオルはずらす」など空気の流れに触れる面積を増やすように干します。こうすると、生乾きを防ぎ臭いも抑えられます。

洗濯家・中村祐一さん:
「干し方ではなく、洗い方にフォーカスをするのがおすすめ。臭いが出たら洗濯を見直すサイン。もう一度、洗濯のやり方を見直していただくと、より気持ちの良い服が着られるかな」

県内は梅雨入りしたばかり。シトシト・ジメジメが続きますが、コインランドリーを上手に利用し、正しい洗い方をすれば布団も衣類も快適な状態にすることができます。
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