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家計を打撃…値上げは今後も “節約術”を経済評論家・荻原博子さんに聞いた「無駄な買い物をしない」 

頭の痛い「物価高騰」です。すでに、さまざまな物の値上げが相次いでいますが、6月1日からまた多くの食品が値上げします。即席麺は日清食品の「カップヌードル」が21円上がり、200円を超えました。サンヨー食品のインスタント麺「サッポロ一番」は一袋12円。東洋水産の「赤いきつね」なども上がります。調味料ではミツカンの「穀物酢」が9円値上がり。ブルドックソースのソースは500ミリリットルで20円値上がり。夏に食べたくなるアイスも値上げ。森永乳業の「ピノ」や森永製菓の「チョコモナカジャンボ」、明治の「明治エッセルスーパーカップ」がそれぞれ10円値上がり。ウクライナ侵攻の影響で今後も小麦などは、さらに値上げされる懸念もあります。相次ぐ食品の値上げで頭を悩ませる消費者、小売り業者に話を聞きました。

長野市のスーパー。陳列されている食品の多くは、今年に入りメーカー側が値上げを実施しました。

6月、また食品の値上げに消費者は…

買い物客:
「もう本当に家計に打撃ですよ」
「6人家族だからもう大変。高いと言ったって買わないわけにいかない、どうしたらいいでしょう」

(記者リポート)
「安くて手軽なイメージのカップ麺も、値上げの対象となっています」

買い物客:
「(大学の)奨学金とかも借りてたりするので痛い。カップ麺とかうれしいので10円とか小さい値上げでも日を重ねるとお金も重なるので、できればしないでほしいなと」

スーパーも対策に頭を悩ませています。こちらでは少しでも販売価格を維持しようと、照明を一部消したりと経費を抑える工夫をしていますが、限界まできています。

ラ・ム―長野店・熊井宏明店長:
「売価を上げざるをえない状況、社会事情もあって抑えられないところはある」

帝国データバンクによると、ことし値上げした、またはこれから予定されている食品は8000品目余りにのぼります。

さらに、野菜では産地の天候不順によりタマネギが高騰。先週の小売価格は平年の2倍以上です。

消費者の対策は…

買い物客:
「とにかく全面的にすごいじゃないですか、ちょっとでも安いので買いだめ」
「やっぱりまとめ買いくらいしか思いつかない…。安いときを狙ってたくさん買う」

消費者の多くが節約術の一つに「安いときのまとめ買い」をあげましたが、小諸市出身の経済評論家・荻原博子さんは「善し悪しがあり、大事なのは食品ロスを減らすこと」と話します。

経済評論家・荻原博子さん:
「いろんなものを食べきったら買い物に行く、冷蔵庫の在庫をダブらせないのが大事。買い物行く前に冷蔵庫の中に何が入っているか在庫をチェック。携帯電話でパシパシっと中を撮って、そうすると自分が入れた冷蔵庫の中身なので今、何が残っているかわかる。在庫を確認しながら買い物をする」

買い物中も…

経済評論家・荻原博子さん:
「(レジの前で)まずかごの中を見て一番いらないなってものを1つ返してくる。1日1回の買い物で200円使わなかったら10回だと2000円。1日おきに買い物に行く方だったら月に3000円、年間4万円近く買い物費用が浮く」

一方、荻原さんはウクライナ情勢や円安などで値上げは今後も続くとみています。
特に小麦は高騰する可能性があるとしています。

経済評論家・荻原博子さん:
「コメの在庫は増えている。コメだけは現状維持もしくは値下がりしている。パン食からコメ食に変えると家計も楽になるのではないか。卵かけご飯、50円以内で朝食が済む」

今後も続くとみられる食品の値上げ。「食品ロスをなくす」「無駄な買い物をしない」など、あらためて家計の支出を見直す必要がありそうです。
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