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午前中で売り切れる「きんつばパン」 長野・飯田市で200年続く老舗「和泉庄」の伝統と革新 大火を乗り越え…歌舞伎座の土産へ 7代目が挑む“甘すぎない”現代の味 “一子相伝の餡”が進化

和菓子店「和泉庄」の「きんつばパン」(248円)

長野県飯田市の老舗和菓子店の名物「きんつば」。風味豊かで甘さは控えめ。餡を使った新商品も登場し、時代に寄り添うおいしさが新たなファンを増やしています。

■200年続く老舗和菓子店

和菓子店「和泉庄」の名代大きんつば(220円)

ほんのり淡いピンクのジェラート。小豆の粒感がたっぷりの餡がミルクの味を引き立てます。

販売するのは豊丘村の道の駅。ここにはもう一つ午前中で売り切れる日もある人気商品があります。

「きんつばパン」です。パンの中に詰まっているのは、飯田の人たちに長く愛されてきた「きんつば」の餡です。

販売するのは江戸時代から200年以上続く飯田市の和菓子店「和泉庄」。

今、店に立つのは7代目の加藤庄司さん72歳です。創業は1818(文政元)年。「きんつば」は飯田城主の御用菓子屋だったこの頃、誕生しました。

和泉屋庄三郎7代目・加藤庄司さん:
「(城主から)返品された菓子の皮をむいて餡だけ取って、焼いて売ったのがきんつばの始まり」

■大火を乗り越えた看板商品

江戸時代から200年以上続く飯田市の和菓子店「和泉庄」

「きんつば」は明治、大正、昭和と代々の当主が一子相伝で作り方を伝え、守ってきました。

しかし終戦から間もない1947(昭和22)年、「飯田の大火」が起きます。

市街地では3700棟余りが燃え、「和泉庄」も店と工場を失いました。

当時の6代目は店と工場を一(いち)から再建。看板商品としてそれを支えたのが「きんつば」でした。

■代々伝わる餡作りのこだわり

使う小豆は全て北海道産

餡は小豆の風味をいかし上品な甘さが特徴。使う小豆は全て北海道産です。

7代目の加藤さんは代々伝わる製法を数値化し餡作りを機械化しました。鍋で煮ること約2時間―。

そこに足すのは純度の高い上質な砂糖と水あめ。

和泉屋庄三郎7代目・加藤庄司さん:
「白ザラ糖と書いてあるように結晶です。純度が高いので(量が)少なくて済む」

練りあげたのは、小豆の粒がしっかり見えながらも滑らかで柔らかい餡。代々守ってきた200年の味です。

■職人技が光る焼きの工程

名代大きんつば(220円)

餡はひと玉75グラム。たっぷりの量ですが、さっぱりした甘みで食べても重さを感じません。多い日で1日1500個を作ります。水でといた小麦粉などにくぐらせ鉄板に並べー。

和泉屋庄三郎7代目・加藤庄司さん:
「音がなくなる。ジュジュジュっていうのが、(焼き上がりは)それがなからの目安」

飽きない上品な甘さ。薄くこうばしい皮。飯田の人たちに愛される「名代大きんつば」です。

(記者リポート)
「持つとずっしり重たいです。いただきます」
「小豆一粒一粒がしっかりとたっていますが、かむとほろりとしていて、とてもおいしいです」

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