
トロッコで岩石を運び出す様子を再現した模型
太平洋戦争末期に本土決戦をにらんで長野市に建設された戦争遺跡・「松代大本営」の歴史を伝える資料館が11日、オープンしました。
長野市松代町に11日午前、オープンした「松代大本営平和祈念館」。
松代大本営は太平洋戦争末期、本土決戦に向けて国の中枢機関を移そうとして作られ、最も規模の大きい象山地下壕が長野市によって公開されています。
祈念館は総事業費約6500万円で建設され、ほとんどをクラウドファンディングなどの寄付で賄いました。
館内には3か所で掘られた地下壕のジオラマや、掘り出された岩石を運び出した壕内のトロッコの模型などを展示しています。工事の中心を担った朝鮮人労働者やその家族約2600人分の名簿もあり今後、詳しく調査する予定です。
訪れた人は:
「こういうものを残しておけば、若い人も太平洋戦争とは何だったかという疑問に対して答えが出るのではないでしょうか」
運営するNPO法人は、戦争の記憶を受け継ぐ場にしていきたいと期待しています。
NPO松代大本営平和祈念館・花岡邦明理事長:
「どういう背景でこの大本営が作られたかということを学び取る一つのきっかけになればと期待しています」
松代大本営平和祈念館の利用案内は以下の通り
休館日 月曜日と木曜日及び冬季(12月から2月)
開館時間 午前10時~午後4時
入館料 一般500円(15人以上の団体400円)
小中高生300円(団体200円)