
提供:国立健康危機管理研究機構
長野市保健所は、市内の焼肉店で腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生したと発表しました。発症した2グループの2人はすでに回復しているということです。
食中毒が発生したのは、長野市の焼き肉店です。
長野市保健所によりますと、焼き肉店で提供された食事を9月4日に食べた30代男性は9月7日の午前6時ごろから、腹痛や下痢などの症状を訴えました。
また、9月11日に同じ店を訪れ、食事をした40代女性は9月16日の午後6時ごろから、同様の症状があらわれました。
その後の検査で2人の便から腸管出血性大腸菌O157が検出されました。
原因となった食品は特定されていませんが、2人が共通して食べたものは、上タン、上ロース、白センマイ刺し、冷麺だったということです。
長野市保健所は2人に共通する飲食物はこの店で提供された食品のみで、他人からの感染を疑う事象はなかったことなどから、この店で提供された食事を原因とする食中毒と断定し、10月14日の1日間、営業停止処分としました。
■腸管出血性大腸菌による食中毒とは
腸管出血性大腸菌による食中毒の特徴・症状・予防方法は以下の通り。(長野市保健所より)
【特徴】
腸管出血性大腸菌は、食中毒を引き起こす細菌で、O157やO26などの種類があります。少量の菌でも発症するため、感染力が非常に強いのが特徴です。主に加熱不十分な食肉や汚染された野菜、水などが原因となります。また、感染者の便を介して二次感染が広がることもあります。初夏から初秋に発生しやすい傾向がありますが、気温の低い時期でも発生が見られます。
【症状】
原因食品を摂取後、2~10日の潜伏期間を経て、腹痛、水様性下痢、血便などの症状が現れます。場合によっては、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症など重篤な症状を引き起こし、命に係わる危険があります。乳幼児や高齢者では重症化しやすいので特に注意が必要です。
【予防方法】
腸管出血性大腸菌による食中毒を防ぐには、以下のポイントを徹底してください。
・食品の十分な加熱:肉類は中心部まで75℃以上で1分以上加熱する。
・手洗いの徹底:調理前後やトイレ後には石けんでしっかり手を洗う。
・調理器具の衛生管理:まな板や包丁はこまめに洗浄・消毒する。
・二次汚染の防止:生肉を扱った後は、他の食品との接触を避ける。
・生野菜の洗浄:流水で丁寧に洗い必要に応じ消毒し、衛生的な環境で調理する。
・器具の使い分け:焼き肉などの際は、生肉用のトングと、焼いた肉を扱うトングや 箸を使い分けましょう。

