
資料:クマ
9月29日朝、長野県中野市のブドウ畑にクマが1時間半以上居座り、その後、駆除されました。8年ほど前から出没し、養鶏場などを荒らしてきた個体「YN15」とみられ、関係者は胸をなでおろしています。
■クマに追われ「撃って」 2発命中

資料:シャインマスカット
クマが目撃されたのは、中野市金井のシャインマスカットなどを栽培するブドウ畑です。
警察や市によりますと、29日午前9時前、ブドウ畑で作業をしていた農家から「クマがいる」と110番通報がありました。付近では、9月24日頃からクマが出没していました。
警察官が駆けつけたところ、成獣とみられる1頭が畑に居座っていました。
市や猟友会が捕獲に向け麻酔銃の準備を進めていたところ、午前10時半頃、クマが動き出し、警察官らの方へ立ち向かってきたということです。
クマに追われた警察官の1人が、ライフル銃を構えていた猟友会のハンターに「撃って」と指示。
約15メートルの距離から撃った2発がクマに命中し、駆除したということです。
人の生命、身体に危害が及ぶ恐れがある場合、居合わせた者や関係者に対し、危害防止の措置をとることを命じることができるとする警察官職務執行法に基づき、指示したということです。
けが人はいませんでした。
■8年前から被害続く 「YN15」か

被害のあった養鶏場 長野県中野市(2025年7月)
市などによりますと、駆除されたクマはオスで、体長144センチ、体重は約80キロ。
手足のサイズや、顔の傷跡から、個体名「YN15」と呼ばれるクマとみられるということです。
「YN15」は7、8年前から中野市内に出没していたクマ。2025年にもブドウ畑を荒らしたり、養鶏場でブランド地鶏の「信州黄金シャモ」が死ぬなどの被害があり、「YN15」によるものとみられています。
■“プリンちゃん”の駆除に「安心」

被害のあった養鶏場 長野県中野市(2025年7月)
当時は体重が100キロ以上あったとみられ、「太ってぷりんぷりんしている」ことなどから、いつしか地元では「プリンちゃん」と呼ばれるようになっていたということです。
長年追ってきたクマ。市では、「人に被害が出る前に駆除でき、安心した」と話しています。

