
長野放送
今回の衆院選で新たな局面を迎えているのが「野党共闘」です。長野県内では10年ほど前から与党に対抗する勢力として野党3党と市民連合が連携し統一候補を推して来ました。しかし、立憲と公明の新党結成で、その連携に亀裂が生じています。
立憲民主党と公明党による新党「中道改革連合」。高市政権への対抗軸として、県内では立憲の候補者4人が「中道」から出馬します。
立憲は、民主党時代の2016年から、安保法制反対を軸に、共産、社民、市民団体「信州市民連合」と連携し、「市民と野党の統一候補」を推してきました。
県内では、その後も協力体制が維持され、参院選ではすべてで統一候補が当選するなど成果をあげてきました。
ただ、今回は野党共闘が新たな局面をむかえています。きっかけとなったのが、「中道」の綱領や基本政策です。
安保法制について、存立危機事態における自衛権の行使を合憲としていて、これまで、「違憲」としてきた立憲の立場と隔たりがあります。
これに強く反発するのが共産です。
共産党県委員会・鮎沢聡委員長:
「明らかに背信行為で裏切りだと。市民と野党の共闘のために支援していただいた、一票を投じていただいた方々への裏切り、怒り」
今回、独自候補は4区のみですが、「中道」の候補者を支援することはないとしています。
共産党県委員会・鮎沢聡委員長:
「比例代表で議席を勝ち取って、それをばねに次回からは小選挙区でも選択肢を示せるように」
社民・県連の中川博司代表も「共闘は成立しない」として中道の候補者を推薦しない方針です。
ただ、「反高市政権」の立場は同じだとして、「集会への参加など協力の呼びかけがあれば応じる」ともしています。
これまで3党の橋渡し役も担ってきた信州市民連合は―。
信州市民連合・又坂常人 共同代表:
「市民と野党の共闘という枠組みを従来通り維持するのはかなり困難になった。高市内閣と対峙するという点で同じですので、市民連合と個々の候補者、政党とはずっと関係がありますので、具体的に選挙戦でどういう関わりをするのかは、各エリアの市民連合にゆだねようと思います」
一方、立憲・県連の杉尾秀哉代表は、共闘の維持を望んでいて「説明を尽くし、支援を呼びかけたい」としています。
立憲民主党県連・杉尾秀哉代表:
「安保法制にしても、よく説明を尽くす。180度転換したわけじゃない。これまで10年間協力体制をつくってきたので、関係はできるだけ崩さずにまとまって『高市政権に対峙しませんか、選挙を戦いませんか』と、こちらから改めて呼びかけたい」

