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加熱が不十分なカキが原因か コース料理食べた14人が吐き気や腹痛、下痢などの症状訴え 飲食店でノロウイルスによる食中毒が発生

提供:国立健康危機管理研究機構

長野県松本市の飲食店でノロウイルスによる食中毒が発生しました。患者は全員快方に向かっているということです。

松本市保健所によりますと、症状を訴えたのは、松本市や上田市、伊那市などに住む6つのグループの10代から70代の14人です。いずれも松本市内の飲食店で12月11日から14日までに調理、提供された料理を食べていました。

検体を調べたところ、ノロウイルスが検出されました。

保健所は、この飲食店に12月22日から3日間の営業停止を命じました。店は12月15日から営業を自粛しています。

提供されたのはコース料理で、カキとアサリのクラムチャウダー、とろろ納豆、銀杏入りがんもどき、合鴨とミカンのサラダなど同じメニューが提供されていました。

残品がなく検査できなかったものの、カキの加熱不足により食中毒が発生した可能性が高いということです。

保健所によりますと、ノロウイルスは、ウイルスが蓄積した二枚貝を生や加熱不足のまま食べた場合や、ウイルスに感染した人が用便後などによく手を洗わず調理し、二次汚染された食品を食べた場合に発生すると言われています。

また、感染者の嘔吐物等の処理が不十分だった場合、その場所からウイルスが広がり、人の口から取り込まれ感染する場合があるということです。

【予防方法】(松本市保健所による)

・調理前、トイレの後、介護等で汚物を処理した後は、必ずよく手を洗いましょう。
汚れの残りやすいところ(指先、指の間、爪の間、親指の周り、手首)は、ていねいに洗いましょう。

・盛りつけ等で直接食品に触れる際は、使い捨て手袋を使用し二次汚染を防ぎましょう。
・ノロウイルスの汚染が疑われる食材を調理する場合は、十分に加熱(中心温度85~90℃、90秒間以上)しましょう。
・調理する人は体調管理に努め、体調が悪いときは調理に従事することを控えましょう。
・調理器具からの二次汚染に気をつけましょう。
・嘔吐物、糞便等は、嘔吐物等が乾燥してウイルスが拡散することのないよう速やか
に1000ppmの次亜塩素酸ナトリウムを使って消毒しましょう。

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長野放送ニュース