
臥桜 提供:須坂市動物園
長野県須坂市の須坂市動物園の人気者トラの「臥桜」が12月3日、老衰のため死にました。20歳のオスで国内で飼育されている最高齢のベンガル系のトラとして知られていました。
須坂市動物園の人気者だったトラの「臥桜(がお)」。12月3日、天国へ旅立ちました。
園によりますと20歳で人間で言えば100歳くらいの高齢。国内で飼育されるベンガル系のトラでは最高齢でした。
男の子:
「どこ?トラ」
母親:
「お空行っちゃったんだって、トラさん」
「臥桜」は2005年に山口県の動物園で生まれ2008年に双子のメス「未桜(みお)」とともに園にやってきました。
穏やかな性格で動物園の「顔」を決める選挙で2度もトップになった人気者でした。
年齢を重ね少しずつ元気がなくなっていましたが、今年8月に「未桜」が老衰で死んでからは食欲も落ちたということです。
須坂市動物園・笹井恵さん:
「毎日会っていた生き物(未桜)がいなくなり変だなと、自分に不安があったのでは」
園も「未桜」がいたトラ舎に等身大の人形を置くなどの対応も取りましたが、「未桜」の後を追うように「臥桜」も天国へ―。
トラ舎の前には献花台がー。(12月7日から12月28日)
来園した人:
「未桜ちゃんが死んじゃって、臥桜くんに会いに来たが、さみしいです。知らなくて」
「お別れノート」も―。
女の子:
「トラさんに会いたかったよ(と書いた)。悲しかったし、もっと長く生きて一緒に遊びたかったけど、お空でも元気に楽しく過ごしてほしい」
園で飼育するトラはいなくなり、今後は飼育環境を踏まえ新たなトラを迎えるか検討するとしています。
須坂市動物園・笹井恵さん:
「これで2頭ともいなくなりさみしくなるが、最後(のお別れ)に会いに来てもらえればうれしい」

