
遠山の霜月祭 長野県飯田市
国の重要無形民俗文化財に指定されている「遠山の霜月祭」が今年も始まりました。
霜月祭を含む「神楽」がユネスコ無形文化遺産の新たな国内候補に選定されたこともあり、祭りは熱く盛り上がりました。
12月6日夜から長野県飯田市上村中郷の正八幡宮で始まった「遠山の霜月祭」。湯を立てた釜の周りで夜通し、生命の再生を祈ります。
見物客が見守る中、氏子や地元の小学校の児童たちが踊り続けました。
地元の小学生:
「みんなと踊れて楽しかった」
「神様が来るので楽しんでやりたいし、1年間健康になれるので、一石二鳥」
朝5時過ぎ、祭りのクライマックスです。
神々に扮した「面」が熱湯を素手で払う「湯切り」に―。
社殿の中を飛び跳ねる「四面(よおもて)」。会場の盛り上がりは最高潮に達します。
見物客:
「今年はフルで徹夜で全部見られて感無量です」
「小さいお子さんが大活躍で楽しかった」
祭りの担い手が課題となる中、今年はうれしいニュースがありました。
霜月祭を含む「神楽」がユネスコ無形文化遺産の登録を目指す国内の新たな候補に選定されたのです。
氏子:
「引き継がれてきた祭りが、そういうところに認められると思うと非常にありがたい」
遠山の霜月祭保存会 中郷支部・鎌倉豊支部長
「長い間にわたって祭りを守り伝えてきた保存会、氏子、住民一同の努力が報われ、私たち氏子は最大の名誉です」
霜月祭は12月20日まで飯田市上村と南信濃の8つの神社で行われます。

