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新たな変異株「サブクレードK」が拡大か インフルエンザが猛威 感染した子どもが窓から転落も…発症から2日程度は「異常行動」に注意

提供:国立健康危機管理研究機構

猛威を振るっているインフルエンザです。長野県内も「警報」が発表されていますが11月17日からの患者数は前の週からさらに2倍以上に増えました。新たな変異株も拡大しているとみられ専門家は基本的な対策の徹底はもちろん、「ワクチン接種」も検討してほしいと呼びかけています。

長野市の宮沢医院。車の中で受診する「発熱外来」で駐車場が埋まっています。

院内では多くの人がインフルエンザワクチンを接種していました。

80代:
「孫はもう、かかっちゃったんです、一度。少し前に治ったくらい」
90代:
「(対策は)洗面所のタオルも家族ごとにみんな別にするとか」

宮沢医院・宮沢政彦医師:
「特に先週の終わりから今週にかけてインフルエンザが急増していますね」

猛威を振るっているインフルエンザ。県によりますと11月17日からの1週間、定点1医療機関あたりの患者は63.42人。前の週、30人を超え「警報」が発表されましたが、さらに2倍以上となりました。

保健所別では松本が156.8人と最も多く、飯田、伊那、上田が80人を上回りました。また、10の保健所管内で警報レベルを超えています。

急拡大するインフルエンザ。その理由の一つと考えられるのがA香港型の新たな変異株「サブクレードK」です。

宮沢医院・宮沢政彦医師:
「去年まったく流行らなかったA香港型の変異株。今流行しているといわれている。今まではやったことがない。免疫を日本人は持っていないので、かかる人が多い」

予防方法はこれまでと同じです。
「かからない」ようにするため、「手洗いの徹底」「適度な湿度を保つ」「こまめな換気」「人混みでのマスク着用」。

「うつさない」ようにするため、「せきエチケット」「症状がある場合は登校や出勤を控える」ことなど。

宮沢医師は重症化を防ぐためにもワクチン接種の検討も呼びかけています。

宮沢医院・宮沢政彦医師:
「ワクチンが非常にこの株(サブクレードK)には有効と思われている。今年はワクチンした方は比較的インフルエンザになっても発熱とかなく、軽く済んでいる方が多いんですよね」

また、多くなっているのが子どもの感染。11月17日からの1週間に県内の保育施設から高校では休園・休校が6(+4)学年閉鎖が42(+12)学級閉鎖が145(+68)と前の週から大幅に増えました。

インフルエンザに感染し発熱していた子どもが窓やベランダから転落する事故も起きていて、宮沢医師は発症から2日間程度は保護者が「異常行動」などに注意するよう呼びかけています。

宮沢医院・宮沢政彦医師:
「高熱のため脳が混乱して急に外に飛び出す、突然起きだしてうろうろするとか、異常な言動を発するということが起こることがある。できるだけ1人にしない、窓のない部屋にするとか、飛び出さないようですね、いろんな症状が出たらすぐに医師に相談することが大事」

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長野放送ニュース