
軽井沢町
日中関係です。高市総理大臣の「台湾有事」を巡る発言を受け、中国は、国民に渡航自粛を求めるなど反発を強めています。長野県内の観光地では、春節の入り込みなど今後への影響を懸念する声が聞かれました。
11月7日の衆議院予算委員会で、高市総理大臣が台湾有事について「存立危機事態になり得る」と発言したことを受け、急激に冷え込む日中関係。中国は、国民に日本への渡航自粛を求めるなど反発を強めています。
県内の観光地では―。
ホテル音羽ノ森・鈴木健夫代表:
「発言があってから何件かのキャンセルみたいなのは入っている。異常に多いということではまだない」
2023年、中国からの述べ宿泊者数が県内市町村で最多だった軽井沢町。こちらのホテルでは宿泊客全体の2割から3割が中国からの客です。
高市総理の発言の後、数件のキャンセルはありましたが、今のところ大きな影響はないということです。ただ、今後については憂慮しています。
ホテル音羽ノ森・鈴木健夫代表:
「2月になると春節、アジアの正月が来る。そこの予約がこれから入ってくるところなので、そこがどう影響するかが懸念材料。お互い行き来できるような環境になればいい」
阿部知事も、20日の会見で事態の鎮静化を求めました。
阿部知事:
「安全保障、外交問題は国の専管事項だが、日中双方、冷静な外交努力で事態を鎮静化していただくことを強く期待する。今のところ大きな影響が出ているとは聞いていないが、今後影響が出てくる可能性もあるので、観光面や産業面についてはしっかり見ていかなければいけない」

