
橋爪亮太被告(30)
長野県伊那市で85歳の女性を殺害して通帳などを奪ったとして強盗殺人の罪などに問われた男の初公判が5日、長野地方裁判所で開かれました。被告側は殺害自体は認める一方、強盗殺人は成立しないと主張しました。
強盗殺人の罪などに問われているのは伊那市の無職・橋爪亮太被告(30)です。
起訴状などによりますと、橋爪被告は2022年12月1日の深夜から翌未明の間に、伊那市の原貴努代さん(当時85)の首を何らかの方法で絞めて殺害し、通帳や印鑑などを奪ったとされています。
奪った通帳で350万円を引き出そうとした詐欺未遂の罪などにも問われています。
長野地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で、橋爪被告は「女性を殺害したことは認めます」とした一方、「ただ少し違う所があります」と述べました。
弁護人は、物色中に女性に見つかったことによる事後強盗の衝動的な犯行で、「検察側の主張するような、金品を奪うために殺害した強盗殺人にはあたらない」と主張しました。
今後の公判での争点は、被告に殺意が発生した時期や経緯、殺害の目的となります。判決は12月19日の予定です。

