
シブガキ応援隊
高校生のクマ対策です。長野県木島平村の高校生がクマを集落に呼び寄せないよう手付かずの柿の実を収穫。また、やぶを刈る作業を行いました。高校では「シブガキ応援隊」と銘打ち8年前から取り組みを続けています。
木島平村で柿の実を収穫するのは下高井農林高校の2年生。
生徒:
「柿を採ってクマが来ないようにしている」
クマを集落に近寄らせない対策です。
近年、県内で相次ぐクマの出没。特に2025年は、餌となるドングリが山で少ないとみられ里地や住宅地の目撃も多くなっています。
被害も増加する中、下高井農林高校では生徒がクマとの共生を学んでいて、8年前から「シブガキ応援隊」と銘打ち活動してきました。
主な内容は住民の高齢化などで手付かずとなっている柿の実の収穫。また、山林と集落を分けるためのやぶの刈り払いです。
生徒:
「学校とかこの地域に少しでもクマが来ないようにするには自分たちで柿を収穫したり、やぶを払うことが重要だと思う」
村でも2025年、目撃件数は44件と去年より増加しています。実際、生徒が活動する地区の山林に仕掛けたカメラには複数回クマが映っていました。
しかし、毎年、柿の実の収穫ややぶ刈りを行っている場所に設置したカメラには10月23日までに1頭もクマは映っていませんでした。
一定の効果が出ていると高校生も手応えを感じています。
生徒:
「“クマと人の境界線”をしっかりつくっていける活動をこれからもしていきたい」
高校では来年以降も「シブガキ応援隊」の活動を続けることにしています。