
土砂災害を想定した救出訓練
長野県内で大きな被害が出た台風19号災害から間もなく6年です。長野市消防局では、土砂災害を想定した救出訓練を行いました。
土砂に埋まった車両。長野市消防局は、台風の大雨により土砂崩落が発生した想定で、訓練を行いました。
通報を受けて最初に動くのは「安全管理部隊」です。
訓練:
「それ岩じゃない?」
ドローンで崩落の規模や危険性を把握します。
現場に到着後、「土砂監視センサー」を設置した上で救出にとりかかります。
巻き込まれたのは全部で2台。1台の車内に運転手が取り残され、もう1台からは親子が逃げようとして土砂に巻き込まれたという想定です。
訓練:
「60代男性、顔面蒼白、さらに掘ります。頑張ってください!!」
土砂をスコップなどで掘り出し―。
訓練:
「間もなく抜ける、抜けた」
救急隊に引き継ぎました。
一方、運転手が閉じ込められた車では、重機を扱う民間企業も協力。連携して岩を取り除きます。
訓練に参加した藤森砕石・宮沢達也常務:
「重機を日頃扱っている業界が協力していけることが増えていけば」
さらに救助用の器具でドアを壊し、助け出そうとしていると―
訓練:
「上部で崩落発生!」
土砂監視センサーが反応し、全員が速やかに現場から離れました。
救出にあたる隊員たちの二次災害を防ぐ取り組みにも力を入れています。安全を確認してから作業を再開し、3人を助け出しました。
長野市消防局 中央消防署・倉島今朝継 署長:
「迅速な救出はもちろんですけど、安全に確保しながら努めていきたいと思います」