
尾崎康佑選手と松林直亮選手
特集は憧れの舞台で襷をつなぐ選手たちです。10月13日に行われる「大学三大駅伝」の一つ「出雲駅伝」に信州大学が初めて出場します。信州に恩返しの走りを!選手たちは意気込んでいます。
長野県松本市の松本市陸上競技練習場で練習に励む高校生や大学生。ひときわ、真剣に走り込んでいるのは信州大学の選手たちです。
信州大学・尾崎康佑選手:
「動きも良くてレースに向かって良い感覚でこられているかなと思います」
信州大学・松林直亮選手:
「めちゃくちゃ調子いい。出雲もしっかり走りたいなと思うので、期待していただければ」
10月13日に行われる「大学三大駅伝」の一つ「出雲」に出場します。
島根県の出雲大社を出発し、約45キロを6人で襷をつなぐ「出雲駅伝」。距離が短くスピード駅伝ともいわれ、激しい順位変動などが見どころのレースです。
37回目を迎える2025年の大会の出場校は22。北信越からの出場枠は2校のみでした。
信州大学は2025年7月に佐久市で行われた選考会に参加。7校の選手がそれぞれ1万mを走り上位6人の合計タイムで競いました。
見事、1位となった信州大学。初めてとなる出雲駅伝の出場権をつかみ取りました。
信州大学・尾崎康佑選手:
「三大駅伝に憧れて大学から陸上を始めたので、その舞台に出られるのはすごくうれしいです。チームとして出雲駅伝が初出場ということなので、出雲の歴史に名を刻めるように、しっかり自分の走りができたらなと思います」
信州大学・田中悠貴選手(4年):
「ラストイヤーということもあって、何が何でも今年は出たいなっていう思いがあったので、本当にうれしかったです」
関東などの強豪校と違い信大には指導者はいません。さらに、選手は県内各地のキャンパスに分かれているため、普段は個人練習が中心で、内容もある程度自分で考えなければなりません。
この日は尾崎康佑選手と松林直亮選手が松本市で本番に向けた調整を行っていました。
信州大学・尾崎康佑選手:
「(そのシューズは本番で履くやつ?)そうです。元々、足の形がちょっと変で、なかなか合う靴がなかったんですけど、足にすごくフィットするのでこれに決めました。レースをちょっと意識してスピードのキレを出すことをイメージしながら走っています。結構体も軽くて、うまく動いてきているかなと思います」
エースの一人、兵庫県出身の松林直亮選手は大学院2年。最後の「出雲」となります。
信州大学・松林直亮選手:
「夏の距離(練習)からしっかりスピード(練習)に移行がうまくできて、5000mも先週、自己ベストで走れたので調子も良くて、自信もって練習をできています」
実は松林直亮選手、「北信越学連選抜」として過去4回「出雲」を走っています。ラストイヤーの2025年、初めて大学名の入った襷をかけて走ることができます。
信州大学・松林直亮選手:
「今まで選抜チームだったので、大学の名前を背負って走れるのはすごくうれしいですし、信州の地でたくさんいろんな人にお世話になったので、大学の名前で皆さんに走りで恩返ししたいなと思います」
現時点での予定オーダーはこちらです。松林直亮選手などスピードのあるランナーを前半区間に配置しなるべく上位でレースを進める作戦です。
信州大学・松林直亮選手:
「出雲は何回も走らせてもらっているけど、前半で流れに乗らないと後半も戦えないので、自分の3区のところで地方勢トップぐらいの位置にいて、あと4、5、6でしっかりつないでいきたい」

信州大学の選手たち
初の出雲駅伝へ!目標は上位に与えられる2026年の出場枠です。
10月11日現地に入り13日のレース本番に向け調整を行います。
信州大学・松林直亮選手(3区予定):
「どんだけ苦しくても最後の200m直線は、笑顔で康佑(尾崎選手)にリラックスしてもらえるような笑顔で、元気よく(襷を)渡したいなと思います」
信州大学・尾崎康佑選手(4区予定):
「ずっと憧れていた先輩なので勢いよくもらって、笑顔で襷をつなげたらなと思います」
信州大学の選手たち:
「出雲駅伝、最高~!」