
“世界の持続可能な観光地100選” 千曲市と南信州の6市町村が選出
国際認証団体が選出する「世界の持続的な観光地100選」に芸者文化の保存と発信に取り組む千曲市と、農家民泊の受け入れを続ける南信州の6市町村が選ばれました。
千曲市文化観光スポーツ部・牧健一部長:
「継承していくストーリー(取り組み)が認められたのだと思う。温泉街の地域コミュニティーの向上や地域の活性化にも寄与するものと受け止めている」
「世界の持続可能な観光地TOP100選」は、持続可能な観光についての認証や表彰を行う国際認証団体グリーン・ディスティネーションズが2014年から毎年選出しています。
今年、長野県内からは千曲市と、南信州の6市町村が選ばれました。
千曲市で評価されたのは「芸者文化」です。市内の戸倉上山田温泉では、昭和50年代の最盛期に400人以上の芸者衆がいました。
しかし、旅行形態の変化やコロナ禍でその数は減少し、20人ほどまで減りました。
地元の観光局は、もう一度、芸者文化に光を当て、温泉街を盛り上げようと、イベント列車の運行や記念撮影のイベントを開くなど取り組みを続けています。
千曲市は、温泉街のレトロな雰囲気の発信でも2024年、選ばれていて、2年連続の選出です。
信州千曲観光局・小沼浩栄 専務理事:
「新しいコンテンツを積み上げてきた。新しい芸者の担い手(の確保)が難しく、(今後)後継者を町に流入していくかがポイント」
「南信州」は、飯田市や高森町など北部の6市町村が、25年前から受け入れを続けている「農家民泊」の取り組みが評価されました。
南信州広域連合・佐藤健 連合長:
「(農家の)日常的な暮らしの中に人々を受け入れるということが、世界標準に照らした評価基準にあてて(受賞につながった)。これまで続けてきた取り組みを世界にしっかり届くように、情報発信をしながらやっていきたい」