
「ながの東急百貨店」のリニューアルした地下フロア
長野市の「ながの東急百貨店」は、「イオンモール須坂」の開業を見据え、食料品を扱う地下フロア「デパ地下」をリニューアルしました。百貨店が持つ商品選択の「目利き力」と、客に提案する「編集力」を生かして、客のニーズに応えていきたいとしています。
国産和牛の霜降り肉に、市場から直送された新鮮な鮮魚。こだわりの食材がずらりと並ぶのは、「ながの東急百貨店」の地下フロアです。
10月2日、リニューアルオープンし、開店と同時に多くの買い物客が訪れていました。
ひときわ長い列ができていたのは、県内初出店の精肉店「スギモト」。牛、豚、鶏など国内各地の生産者こだわりの肉を取り扱い、対面販売による量り売りも行っています。オープン記念で10月3日まで一部商品が4割引きとなっています。
鮮魚を扱う「中島水産」は、これまでより売り場面積を1.5倍に広げました。北海道から九州まで各地の漁港や市場からバイヤー目利きの鮮魚を仕入れていて、扱う種類も増やしたということです。
この他、青果専門店の「九州屋」や、加工食品などをそろえる「北野エース」も売り場を増やし、扱う商品数も増やしたということです。
今年6月下旬から、24年ぶりとなる大規模リニューアルを進めてきた「ながの東急」のデパ地下。見据えていたのが、10月3日に開業する県内最大級の商業施設「イオンモール須坂」です。
「ながの東急」とは、直線で7キロほど離れていますが、商圏は同じで、買い物環境は大きく変わることになります。
リニューアルで意識したのが、百貨店の持つ商品選択の「目利き力」と客への提案の「編集力」を生かすことです。
ながの東急百貨店・飯島克敏 営業本部長:
「いろいろなカテゴリーをそろえるというところと、カテゴリーの中に興味、関心を提案できたり、(これまで)見つけられていないものを現場で見つける楽しみを提供できたら。客の購買動向や店舗の選び方がそれぞれある中で、目利きや編集力でこだわり商品を客が支持してくれるということが、(東急を選ぶ)一つの理由になれば」
買い物客は―。
60代(市内から):
「(東急の地下フロアに期待することは?)向こう(イオンモール)にないもの。やっぱり差別化がないとだめでは。百貨店とスーパー(イオンモール)で」
30代(安曇野市から):
「(東急とイオンモール須坂は)用途とかに合わせて使い分けたいなって。(東急は)肉屋がいいものをそろえているので、特別な時に来ようかな」
ながの東急は、11月6日にも総菜コーナーなどのリニューアルを予定していて、今後も、強みを生かした店づくりを進めていきたいとしています。
ながの東急百貨店・飯島克敏 営業本部長:
「より快適に便利に、来街者がより楽しく、便利に使える館を目指して、地域に貢献したい」