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判決を言い渡されると…しきりに汗ぬぐう 妻殺害事件 東京高裁は元長野県議の丸山大輔被告の控訴棄却 一審「懲役19年」を支持 弁護側は即日上告「被告は期待していた部分もあった」

丸山大輔被告 2022年9月

妻を殺害した罪に問われている元長野県議の丸山大輔被告の裁判で、二審の東京高裁は、懲役19年とした一審判決を支持し、控訴を棄却しました。弁護側は判決を不服として即日上告しました。

(記者リポート)
「黒いスーツで入廷し、終始うつむきながら、判決を聞いていた丸山被告。途中で汗をぬぐう場面もありました」

妻を殺害した罪に問われている元県議の丸山大輔被告。これまでの裁判で一貫して無罪を主張していますが、二審の東京高裁の判断も「丸山被告が犯人」というものでした。

2021年9月、塩尻市の自宅兼酒蔵で妻・希美さんの首を何らかの方法で圧迫し、殺害した罪に問われている丸山被告。

一審の初公判で「妻を殺害したのは私ではありません」と無罪を主張。裁判は被告が犯人であるかどうかの「犯人性」が争点となりました。

犯行を裏付ける直接的な証拠がなく、被告の車が映ったとされる防犯カメラの映像や、事件前後の被告人の言動についての証言などをもとに進められましたが、地裁は、検察側の主張を全面的に支持し、懲役19年の実刑判決を言い渡しました。

判決を不服とした弁護側は控訴審で「一審判決は被告人が犯人であるという仮説を出発点にしており、先入観に基づく判断で、不当」などとして、改めて無罪を主張。新たな証拠8点の取り調べを求めましたが、東京高裁はこれを却下し、即日、結審していました。

迎えた10月1日の控訴審判決。東京高裁は「被告人が犯人であるという一審の事実認定に誤りはなく、不合理な点は見つからない」などとして、懲役19年の一審判決を支持し、控訴を棄却しました。

丸山被告はうつむきながら耳を傾け、判決が言い渡されると、持っていた水色のハンカチで、しきりに汗をぬぐっていました。

弁護人:
「(東京高裁は)総合評価の点でもう少し踏み込んだ判断をすると思ったが、納得できる理由が一つもなく、残念。本人(丸山被告)としては、期待していた部分もあった。ショックを受けていたと思う」

弁護側は判決を不服として、即日上告をしたということです。

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