
警察署に移送 青木政憲被告(2023年5月)
長野県中野市で長野県中野市で男女4人が殺害された事件の裁判員裁判で被害者の遺族が被告には「死刑しか望みません」と述べました。24日午後には検察の論告求刑が予定されています。
殺人の罪などに問われている中野市の青木政憲被告(34)。
起訴状などによりますと、2023年5月、散歩中の女性2人と駆けつけた警察官2人をナイフと猟銃で殺害したとされています。
これまで青木被告は全ての質問に黙秘を続けています。
裁判は被告の「責任能力」と「量刑」が主な争点になっています。
午前中の法廷では遺族の意見陳述が行われ、被害者の思い出や現在の心境を述べました。
遺族は「どれだけ攻撃されて傷ついたか、どんな恐怖だったか想像もできない」「4人の命を奪っておきながらこの先も生き延びるなんてあり得ない」「死刑しか望みません」などと涙ながらに訴えました。
午後は検察の論告求刑が行われる予定です。