関東甲信地方では「警報級の大雨」の可能性　大気の状態が非常に不安定　12日昼過ぎから夜のはじめ頃にかけて激しい雨の降る所が

降水短時間予想

気象庁は関東甲信地方では、12日夜遅くにかけて、低い土地の浸水、河川の増水、土砂災害に注意・警戒するよう呼びかけています。伊豆諸島では、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要です。

前線が西日本から伊豆諸島付近を通って日本の東にのびていて、伊豆諸島では、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、12日夕方にかけて大気の状態が非常に不安定となる見込みです。また、関東地方と甲信地方では、暖かく湿った空気が流れ込むため、12日夜遅くにかけて大気の状態が不安定となる見込みだということです。これまでに降った雨により地盤の緩んでいる所があり、少ない雨量でも大雨災害の危険度が高まるおそれがあるということです。

■雨の実況

・降り始め（11日午前0時）から12日午前5時までの降水量（アメダスによる速報値）
　　東京都
　　　　世田谷区岡本　120.5ミリ
　　　　大田区羽田　　104.0ミリ
　　神奈川県
　　　　横浜市中区山手町　145.5ミリ

■雨の予想

関東甲信地方では、12日昼過ぎから夜のはじめ頃にかけて激しい雨の降る所があるで見込みで、雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性があるということです。

・12日に予想される1時間降水量（多い所で）
　　関東地方北部　30ミリ
　　関東地方南部　20ミリ
　　甲信地方　　　40ミリ

・12日午前6時から13日午前6時までに予想される24時間降水量（多い所で）
　　関東地方北部　50ミリ
　　関東地方南部　40ミリ
　　甲信地方　　　60ミリ

気象庁は関東甲信地方では、12日夜遅くにかけて、低い土地の浸水、河川の増水、土砂災害に注意・警戒するよう呼びかけています。伊豆諸島では、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもあるので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。