
サンマ
この時期になると食べたくなるサンマ。近年は不漁が続き高値傾向でしたが、今年は水揚げが好調。サイズも脂の乗りも良く、質のいいサンマが手頃な価格で楽しめそうです。
こんがりと焼けたサンマ。今年も旬の時期を迎えました。
客:
「一尾ですごく充実感がある。味も濃いし、肉厚で身がふかふか」
長野県下諏訪町の鮮魚卸「丸松水産」が営む食堂では、1週間ほど前から新サンマの塩焼きを提供しています。
今年のサンマはー。
丸松水産・松浦志保社長:
「久々にいい形のサンマが来たなと。脂も乗っているし、『一番最初に食べたいな、自分で』って思っちゃうような」
全体的にサイズが大きく、中には1匹200gほどのものもあるということです。
丸松水産・松浦志保社長:
「サイズも大きく、脂乗りも良くなっていて、形の良いサンマがいっぱいとれているので、すごく当たり年」
全国さんま棒受網漁業協同組合によりますと、8月の全国のサンマ水揚げ量はおよそ5000トンで、2024年の同じ時期の2倍ほどに。9月に入っても好調で、すでに8月1カ月分の水揚げ量を超えています。
海水温の上昇でエサのプランクトンが多くなったことなどが理由とされていて、サイズも大きく、脂が乗っているということです。気になる価格はどうなのでしょうか。
(記者リポート)
「秋の味覚の代表格・サンマがずらりと並んでいます。どれも大ぶりでおいしそうです」
長野市の「角上魚類長野店」では、9月11日もサンマを求め、多くの客が訪れていました。
6匹購入:
「初サンマなんで、孫と一緒に。太いし、サンマが豊漁だっていうんでうれしい」
170gほどのサイズの大きいサンマが1匹220円。2024年に比べ、100円から150円ほど安いと言います。
角上魚類 長野店・岡田直也さん:
「値段的には大変お買い得、お安いと今年は思います。ここ数年、サンマは状況悪かったので、久しぶりに良いサンマ、目の当たりにしている」
5匹購入:
「安いと思います。2024年までは『サンマ買おう』と思わなかったんですけど、値段と大きさと(今年は良い)。塩焼きですね、あとポン酢で」
3匹購入:
「安いわな。このくらいの大きさなら360円くらいは当たり前なんだけど、安くておいしそうだったから」
今後も漁獲量が多ければ、さらに値段は安くなる見通しだとしています。
角上魚類 長野店・岡田直也さん:
「お買い得な脂が乗った大きいサンマを販売しているので、ご来店お待ちしています」
下諏訪町の食堂でも続々とサンマの定食が注文されていました。
客:
「(価格が高くて)あまりサンマに手が出なかったんですが、食べてみようという気になりますよね」
「うまいですよ、苦みもないし。脂めっちゃ乗っていますね、身も大きいし」
仕入れ状況によりますが、11月ごろまでは提供していきたいとしています。
丸松水産・松浦志保社長:
「何年かは、なかなかおいしいサンマ食べられなかったと思うので、今年は脂の乗ったおいしいサンマを皆さんに食べていただけたら」