
山形村の塩原明さんの畑
記録的な猛暑が農作物の生育に影響するなか、出来が良好な野菜もあります。長野県内有数のゴボウの産地・山形村で、収穫が始まっています。
土の中から次々に引き抜かれるゴボウ。山形村の塩原明さんの畑では1週間ほど前から収穫が始まりました。
まずはトラクターで周りの土を柔らかく掘り起こしてから―。
(記者リポート)
「おー!長い!太くて立派なのが取れました」
身長187センチの記者の肩まである長いゴボウが出てきました。
実は、県内で生産されるゴボウのおよそ8割は、山形村で作られます。土が柔らかいため、まっすぐ伸びるということです。さらに―。
JA松本ハイランド根菜部会・塩原明さん:
「日光がこれだけ照って、これだけ暑い陽気ですと、質の良いゴボウになっている」
今年は記録的な猛暑でしたが、乾燥に強いゴボウに暑さと小雨は好都合でした。今の
時期は水分が多いため実がみずみずしく空洞なく詰まっているそうです。

「素揚げ」を塩味で
おすすめの食べ方は、「素揚げ」。味付けは塩だけで、本来の香りや味を楽しめます。
(記者リポート)
「シャキシャキとしっかりとした歯ごたえがあります。甘みもあって、かむたびにゴボウ特有の豊かな香りが口に広がって、とてもおいしいです」
収穫は11月末まで続き、JA松本ハイランド山形支所管内では、およそ135トンの出荷を見込んでいます。
JA松本ハイランド根菜部会・塩原明さん:
「風味とみずみずしさ、折った時の真っ白なゴボウはこの時期だけ。ぜひ、この時期に食べてもらいたい」