青木政憲被告（34）の裁判で母親が証言　被告は興奮状態で「ぼっちとばかにしているからやった」「ライフル銃を首にあて自殺を試みた」と明かす　長野・中野4人殺害事件

青木政憲被告（34）廷内スケッチ（イラスト：一色こうき）

長野県中野市で男女4人を殺害した青木被告の裁判員裁判で、母親の証人尋問が行われています。

警察署に移送される青木政憲被告　2023年5月

殺人などの罪に問われている中野市の青木政憲被告（34）。

9月4日の初公判では、女性2人と警察官2人を殺害したとする起訴事実について、「黙秘します」と述べました。

事件現場（2023年5月）

5日は、被告の母親が証言台に立ちました。

母親は、検察側の席に座った遺族に深々と頭を下げ、事件直後の被告の様子などを語りました。

被告は興奮状態で、「俺のことをぼっちぼっちとばかにしているからやったんだ」と答え、自首をすすめると「長い裁判の末、絞首刑になる。長く辛く苦しい、そんな死に方は嫌だ」と、ライフル銃を首にあて自殺を試みたことなどを明かしました。

裁判は「責任能力」の有無と量刑を争点に行われていて、午後は被告の父親が証言する予定です。