
長野県・阿部守一知事
8月26日開かれた全国知事会議で、長野県の阿部守一知事(64)が正式に会長に選ばれました。長野県知事が会長となるのは初めてで、「地方自治の現場から日本を動かしていきたい」と所信を表明しました。
26日、東京都内で開かれた全国知事会議。新しい知事会長が選ばれました。
現会長・村井嘉浩宮城県知事:
「阿部長野県知事を次の会長に選任することについて、よろしいでしょうか、異議なし」
選ばれたのは、長野県の阿部守一知事です。愛知県の大村知事や鳥取県の平井知事など15人の推薦を受けて知事会長選挙に立候補し、無投票での当選を決めていました。長野県知事が会長になるのは今回が初めてです。
阿部知事:
「これまでの常識や価値観にとらわれることなく、発想を転換するパラダイムチェンジを起こしていくことが必要。日本の原動力となり羅針盤となって地方自治の現場から日本を動かしていきたい」
阿部知事について、現会長である宮城県の村井知事は―。
現会長・村井宮城県知事:
「落ち着いた方で、人格高潔で何よりも頭がいい。人の意見をしっかり聞いてそれを取りまとめていく力、能力がある方」
全国知事会は47都道府県の知事が地方の要望を取りまとめつつ、国への政策提言などを行います。阿部知事が発表したスローガンは「現場から日本を動かす」。「人口減少」や「ジェンダー平等」などの課題に力を入れていきたいとしました。
阿部知事:
「特に地方自治と民主主義のアップデートが必要ではないか。未来に向けて長期的な視点に立って、どうあるべきなのかを含めて考えていかなければいけない」
全国知事会長の任期は9月3日から2年間ですが、任期中には県知事の4期目の任期が満了となります。これまでの取材に対し、5期目については「白紙の状態」としています。