クマを登山道付近でカメラが捉える　水を飲み立ち去る　付近の駐車場でも目撃　登山者は「クマ撃退スプレー」を持つなど警戒　県内では人身被害が増加傾向　

水を飲み立ち去るクマ　提供：視聴者

これからの時期、さらに注意が必要なクマです。8月10日、長野市の飯綱高原で水場に現れたクマ1頭が撮影されました。付近では登山者駐車場でも目撃情報があり市が注意を呼びかけています。

水場に現れた1頭のクマ。少し水を飲んだ後、去っていきました。

映像は8月10日午後6時半ごろ長野市飯綱高原の「一の鳥居」付近で撮影されました。

撮影場所から近い飯縄山登山者駐車場。この場所付近でも8月17日午前7時過ぎ1頭のクマが目撃されました。

警察が現場を確認しましたが、クマはすでに立ち去っていて発見には至っていません。

クマの体長はおよそ1メートルほどだったということです。

登山者は―。

登山者：
「（クマと）お盆前に乗鞍で行き会って、平標山（新潟）で先月、2回行き会ってる。（対策は）単独（入山）なんだけど、人がいる所を行くこと」
「クマ鈴は付けています。あと、クマスプレーを持っている。万が一接近してきたときに、顔面めがけて」

2025年度、県内のクマによる人身被害は増加傾向です。8月19日までに8件、13人にのぼり被害者の数はすでに2024年1年間と同じ人数となっています。

山での被害も多くなっています。例年、この時期から山の食べ物が少なくなりクマが活発に動き出します。

県や市は高原で散策する人や登山者に対し、クマとの至近距離の遭遇を避けるため、特に見通しの悪い場所ではクマ鈴を鳴らす、手をたたく、声を出すなどの対策をするよう呼びかけています。