YouTube X Instagram

「卑劣、性的欲求を満たすために」元大学准教授の男(51)が女子学生を盗撮した罪 キャンパスの多目的トイレで…京都旅行に誘い宿泊施設に小型カメラ 検察側は懲役1年10カ月求刑 弁護側は執行猶予付き求める

長野地方裁判所松本支部

長野県内の宿泊施設などで小型カメラを設置し、女子学生を盗撮した罪に問われている元信州大学の准教授の男の初公判が長野地方裁判所松本支部で開かれ、男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。検察側は「自身の性的欲求を満たすために行った動機や経緯が卑劣かつ身勝手である」などと指摘し、懲役1年10カ月を求刑しました。一方、弁護側は「本人と妻に謝罪弁償の意思があり、再犯しないよう妻が監督を約束している」などとし、執行猶予付きの判決を求めました。

■着替え中の様子を…

性的姿態等撮影の罪などに問われているのは、信州大学の元准教授の有路憲一被告(51)です。

起訴状などによりますと、有路被告は2022年6月に信州大学の女子学生に対し、「妻が着なくなった服を譲る」などと話し、長野県松本市の信州大学松本キャンパス内にある多目的トイレで試着を勧め、あらかじめ設置していた小型カメラで着替え中の様子を盗撮。2022年9月下旬には、女子学生2人を京都旅行に誘い、宿泊施設の浴室や脱衣所に設置した小型カメラで着替えや入浴の様子を盗撮したほか、2024年6月には、同様の手口で長野県佐久穂町の宿泊施設で、女子学生を盗撮したとされています。

■情状証人として被告の妻が出廷

8月7日、長野地方裁判所松本支部で開かれた初公判で有路被告は、「間違いありません」と起訴内容を認めました。

裁判では、情状証人として被告の妻が出廷し、弁護士からの尋問に答えていました。

弁護士:
「逮捕を知ってどう感じましたか?」

妻:
「警察が来て、それまで全く気づけず、その時初めて知りました。とても混乱しました」

弁護士:
「(被告は)どんな風に仕事をしている印象でしたか?」

妻:
「教員として真面目に働いていたと思います」

弁護士:
「どうしたら再犯を防げますか?」

妻:
「郵便物、ネットで購入したものをきちんとチェックして、PC・スマホの履歴もチェックしていきたいです。不審な点があったらその時点で本人に聞くようにします」

妻:
「直接(被害者に)謝罪できればいいですが、難しいので再犯をしないよう、監督していくことが謝罪に繋がると思います」

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ