
資料 八ヶ岳連峰
八ヶ岳連峰縞枯山付近(標高約2200メートル)で東京都杉並区の会社役員の80歳男性が転倒し、けがをして救助されました。
男性は8月1日、八ヶ岳連峰縞枯山の山頂から北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅に向けて下山中、木道で足を滑らせて転倒し、けがをしました。
午後1時半頃、同行者から救助要請があり、諏訪広域消防本部特別救助隊が出動して、男性を救助し、午後3時30分、救急隊に引き継ぎ、茅野市内の病院に搬送しました。左大腿骨骨折で重傷の模様です。
男性は1日、24人パーティで入山していました。
長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。
特に今の時期は、気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって、整備された登山道でも浮石やガレ場などでちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。
もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいると考え、最後まで気を抜かずに登山をするよう呼びかけています。
長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山でも疲労や熱中症などで動けなくなることがあります。
県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」ことなどを呼びかけています。