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「登山道から落ち、自力で戻れない」数十メートル滑落か 東京都の51歳女性が北アルプス爺ヶ岳を下山中に雪渓上でバランス崩す 長野県遭難防止常駐隊員が救助 軽傷の模様

資料 北アルプス爺ヶ岳

北アルプス爺ヶ岳の柏原新道(標高約2300メートル)で東京都東大和市の会社員の51歳女性が滑落し、けがをして救助されました。

女性は8月1日、爺ヶ岳を下山中に雪渓上でバランスを崩して滑落し行動不能になりました。

同行者が付近の山小屋に通報し、付近をパトロールしていた長野県遭難防止常駐隊員が出動し、午後1時前、警察に「女性は登山道から落ち、自力で戻れない」と伝え、午後1時40分頃、女性を登山道に引き上げ救助しました。

女性は数十メートル滑落したとみられますが、左ひじ擦過傷で軽傷の模様です。

女性は7月31日、2人パーティで入山していました。

長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。

特に今の時期は、気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって、整備された登山道でも浮石やガレ場などでちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。

もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいると考え、最後まで気を抜かずに登山をするよう呼びかけています。

長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山でも疲労や熱中症などで動けなくなることがあります。

県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」ことなどを呼びかけています。

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長野放送ニュース

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