中国製の“おもちゃ拳銃”に本物の拳銃と同様の発射機能　全国で約1万5000丁流通　長野県内では商業施設の景品から288丁出回る…これまでに7丁回収　警察「早めに持ち込んで」

新たに判明した玩具と称した真正拳銃　提供：長野県警

国内で流通している中国製の玩具拳銃「リアルギミックミニリボルバー」（商品名）が真生拳銃と同様の発射機能を持っていることが分かり、長野県警は所有者に回収を呼びかけています。県内では288丁が出回っていましたが、これまでに7丁の回収にとどまっているということです。

■“おもちゃ拳銃”に真生拳銃と同様の発射機能

商品名は「リアルギミックミニリボルバー」。回転弾倉式拳銃で、「S　F　OPEN」の刻印、パッケージには「プラ弾:8発付属」、「対象年齢12歳以上」と記されています。

中国製の玩具拳銃で真生拳銃と同様の発射機能を持っているということです。

警察によりますと、この拳銃は全国で約1万5000丁が流通していて、このうち長野県では南信地方の商業施設の景品から288丁が出回っています。この施設では、2024年12月から陳列していました。

■2026年以降は銃刀法に抵触する恐れ

警察は、この拳銃を所有している人は、2025年12月31日までに最寄りの警察に持ちこむよう呼びかけています。

この拳銃を輸入・所持・販売などをすることは違法で罪に問われますが、経過措置として、回収期間までは、規定は適用されないとしています。

2026年1月以降に所持していると、銃刀法に抵触する恐れがあります。

■呼びかけ開始から1週間余りで7丁回収

県警が所有者に回収を呼びかけてから1週間余りが経ちますが、7月24日までに7丁の回収にとどまっています。

県警は「12月末までの猶予はあるものの、早めに持ち込んでほしい」と呼びかけていて、不明な点は県警本部組織犯罪対策課または、警察署刑事担当課に問い合わせてほしいとしています。