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頭部から出血、自力で歩けない状態 北アルプス奥穂高岳で滑落 ヘリコプターで救助 東京都の69歳男性が重傷

資料 北アルプス奥穂高岳

北アルプス奥穂高岳で東京都三鷹市の団体職員の男性(69)が下山中に滑落し、長野県警のヘリコプターで救助されました。男性は重傷の模様です。

男性は21日、単独で上高地から入山し、23日、奥穂高岳から涸沢に向けて下山中、ザイテングラート(標高約2870メートル)で滑落して、けがをしました。

23日午前5時20分頃、通りがかった登山者から「滑落したと思われる男性がいる」と110番通報があり、長野県山岳遭難防止常駐隊員と岐阜県警察山岳警備隊員が出動し、午前7時過ぎ、男性を長野県警ヘリで救助し、松本市内の病院に搬送しました。

警察によりますと、男性は頭部から出血していて、自力で歩行できない状態だったということです。

男性は頸椎損傷で重傷の模様です。

長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中し、特にこの暑い時期は、登山者が気温や高度差により体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となり、整備された登山道でも、浮石やガレ場などちょっとした不注意でバランスを崩し、転倒したりすることがあります。もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大なリスクが潜んでいるため、最後まで気を抜かずに登山するよう呼びかけています。

県内では、夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山域でも、気温が上がり、疲労や熱中症などにより動けなくなり、暑さと疲労で集中力が低下して、転倒や滑落のリスクも非常に高くなります。

県警は「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。

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長野放送ニュース

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