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「疲労と手足のしびれ」を訴える 登山中に行動不能となった東京都の64歳男性をヘリコプターで救助 けがはない模様 北アルプス北穂高岳の大キレット付近で遭難 3連休、山岳遭難14件発生 1人死亡、7人けが

資料 北アルプス北穂高岳

北アルプス北穂高岳で登山をしていた東京都狛江市の会社員の男性(64)が疲労のため行動不能になり、救助されました。男性は疲れているもののけがはない模様です。

男性は7月18日、単独で上高地から入山し、21日、南岳から北穂高岳に向け登山中、の大キレット付近(標高約2800メートル)で疲労のため行動不能になりました。

男性は「疲労や手足のしびれ」の症状を訴え、21日午前10時半頃、パトロール中の長野県山岳遭難防止常駐隊員に救助要請しました。午後3時半頃、男性を救助し、付近の山小屋に収容しました。

翌日の22日午前6時半前、男性を長野県警ヘリで救助し、松本市内の病院に搬送しました。

男性は疲労しているものの、けがはない模様です。

7月19日から21日までの3連休、長野県内の山岳では遭難が相次ぎました。 北アルプスなどで14件が発生し、1人が死亡、7人が重軽傷を負いました。体調不良や疲労により行動不能になった遭難者もいます。

県警によりますと、遭難の多くは、疲労が溜まりやすい下山中に発生し、転倒・滑落の多くは、梯子や鎖が設置されている危険箇所よりも比較的危険性の少ない場所で発生しているということです。一見、危険性が見えない登山道では、つい油断をしてしまったり、厳しい暑さによる疲労や脱水により、注意力が散漫になっていることなどが間接的な遭難の要因として挙げられるとしています。

県警は無事に下山するまで、気持ちを引き締め、漫然と行動しない、また、自身の技術に見合った山選びをして、体力にゆとりを持った計画を立て、登山をするよう呼びかけています。

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長野放送ニュース

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