
佐久市立国保浅間総合病院
長野県佐久市の佐久市立国保浅間総合病院の医師2人が、医療機器を優先的に使う見返りにメーカーから現金を受け取った罪で起訴された事件。機器は医師自らが選んで発注していたことがわかりました。市は、今後、処分について厳正に対処するとしています。
「誠に申し訳ございませんでした」
収賄の罪で在宅起訴されたのは、佐久市立国保浅間総合病院の整形外科の46歳と45歳の男性医師です。
2人は、2021年から2024年にかけ、都内の医療機器メーカー「日本エム・ディ・エム」の機器を優先的に使う見返りに、メーカーから現金合わせて58万円を受け取った疑いで6月、書類送検されていました。
機器を使うと「1ポイント=1万円」がたまり、ポイント数に応じて、私的な飲食代の領収書と引き換えに現金を受け取っていたということです。
事件では、メーカーの社員1人と元社員2人も贈賄の罪で起訴されました。5人ともおおむね容疑を認めているということです。
病院によりますと、機器は手術で使うもので医師が自ら選び発注していたということです。
市立国保浅間総合病院・青木敬宏院長:
「メーカーに直接医師が発注するような仕組みだったものがあった。それに関しては私どもが把握しきれない部分があった。(機器は)脊椎に関係するものではないかと承知している」
病院は4月下旬に警視庁の家宅捜索を受けていて、6月から2人の手術の新規予約を休止しているということです。
起訴を受けて、2人を「休職」とし、今後、処分について厳正に対処するとしています。