
自校給食
塩尻市(長野県)は市内全ての公立小中学校で自校給食を行っていて、地元産の野菜やコメを使ったメニューを提供しています。11日は、保護者も招かれこだわりの給食を味わいました。
塩尻市の広陵中学校。
「いただきます」
お待ちかねの給食の時間です。
11日の献立は「山賊焼き」に、塩尻生まれの大豆「あやみどり」を使ったサラダ。
豚肉とタマネギ、ズッキーニなど6種の地元野菜のスープ。
特に好評だったのが―。
1年生:
「山賊焼きがカリっとしていてジューシーで、もう…」
「カリっとしていて、すごくおいしかったです」
それもそのはず。給食は校内の給食室で作られており、山賊焼きは、ほぼ揚げたてだからです。
塩尻市は市内14の公立小中学校全てで自校給食を行っています。地元産の野菜やコメも多く使っていて、ごはんは年間契約している塩尻産コシヒカリです。
11日のメニューの地産率は、塩尻産が44%。塩尻以外の県産が28%でした。
児童:
「ここらへんで作られた野菜を食べているんだなというのを感じています」
「塩尻で育てているものを自分たちで食べられるのが、すごくいいなと思います」
広陵中学校・長崎桂子 栄養士:(「崎」のつくりは「立」に「可」)
「食材を少しでも多く使うことで栄養バランスが整うように心がけています」
給食費は1食400円。食材の高騰で2023年度は30円、2025年度は20円値上げしましたが、値上げ分は公費で負担しています。
地元の食材をふんだんに使ったこだわりの給食。11日は、ある人たちも味わいました。
広陵中学校・長崎桂子 栄養士:
「ワインの産地ということで(山賊焼きは)白ワインを下味に入れています」
生徒たちの保護者です。自校給食の良さを感じてもらおうと行っている「給食レストラン」という取り組みです。
食べた感想はー。
保護者:
「こんなにおいしい給食を食べているのはうらやましいな」
「こんなに(食材を)準備をしてくれるならすばらしいです、おコメも高い中で」
「ありがたいですね。これだけ野菜をそろえようとしたら、家庭ではなかなか難しいので」
必要な栄養や地元の食材のおいしさを知ってもらうのも給食の大事な役割です。
広陵中学校・長崎桂子 栄養士:
「食べたことを家庭で話題にしてもらうだけでも食育の一つになるかなと」