
「RICELON(ライスロン)」(メーカー希望小売価格:2万1100円)
長野県内でも随意契約の備蓄米の流通が広がる中、人気となっているのが「家庭用精米機」。古い米の表面を削ることで新鮮さを取り戻すことができるといいます。県内のメーカーは売上げが何と2024年の10倍となっています。
■味が気になる「備蓄米」

店に並んだ「随意契約の備蓄米」
長野県内でも販売が始まった「随意契約の備蓄米」。6月7日に取材した長野市内の店では5キロ2139円。いわゆる「銘柄米」の半額程度です。
購入した人:
「うれしい、やっと買えました。うちお米いっぱい食べるから」
一方でー
女性:
「まだ、備蓄米がどんな味かわからいので」
「古い米」ということもあり、やはり「味」は気になるようです。
■売上げ10倍「家庭用精米機」

「RICELON(ライスロン)」(メーカー希望小売価格:2万1100円)
そんな中、注目されているのが精米作業「家庭用精米機」です。
40年前から開発、販売する千曲市のエムケー精工を訪ねました。
エムケー精工 赤沼夏帆さん:
「昨年5月と今年5月を比べて、小型精米機(の売上)は10倍になっています」
こちらは主力商品の「RICELON(ライスロン)」(メーカー希望小売価格:2万1100円)。
2リットルのペットボトルほどの大きさで、1度に最大で2合精米できます。
政府の備蓄米放出以降、売上げが一気に伸び、2024年の10倍となっているということです。
■新鮮さを蘇らせる

「RICELON(ライスロン)」とコメ
もちろん玄米を精米することができますが、注目されているのが「リフレッシュコース」。
エムケー精工 赤沼夏帆さん:
「備蓄米や古米とかの白米の表面を削りとってコメの新鮮さを蘇らせるリフレッシュコースがありそれも注目されている」
備蓄米は古い米のため、どうしても表面が酸化し、味や香りが落ちている場合があります。
リフレッシュコースでは表面を削り磨くことで新鮮さを取り戻す効果があります。
実際に試してみると―
「(白米を)セットします」
使い方は簡単。白米を入れてリフレッシュコースのボタンを押し、約2分待つだけです。
エムケー精工 赤沼夏帆さん:
「酸化したお米の表面を削り、白さとおいしさを戻します」
小泉進次郎農水相:
「(令和)3年産10万トン2年産10万トン計20万トン売り渡す」
小泉農水大臣はいわゆる「古古古古米」を含む20万トンの放出を発表しました。
「リフレッシュコース」はさらに注目されそうです。
■玄米から「3分づき」「5分づき」

玄米と精米したコメ
また、米の価格高騰で「少しでも安く」と玄米のまま購入する人が増えていることも人気の理由の一つです。
栄養価の高い「3分づき」や「5分づき」などにも簡単に精米できます。
エムケー精工 赤沼夏帆さん:
「玄米から3分づき、5分づ付きといろいろな好みによって栄養素を残しながら玄米と白米の中間のお米を楽しめるので、玄米より食べやすく、白米より栄養を残しながら食べられる。ボタン一つで2、3分で精米ができるので是非、おいしさを味わって楽しく過ごして欲しい」
※公式オンラインショップでの販売は一時的に停止中。