
ハイレモン塩飴C
暑い日が続くこの時期、注意が必要なのが熱中症です。長野県須坂市の菓子メーカーは対策も兼ねて人気商品「ハイレモン」味の塩あめを開発しました。あの味で手軽に塩分を取れると人気となっています。

「ヨーグレット」と「ハイレモン」
次々とレーンを流れてくるのは「あめ」。2025年3月に発売された新商品「ハイレモン塩飴C」です。
製造しているのは須坂市の菓子メーカー「アトリオン製菓」。アトリオン製菓と言えば、ヨーグルト味のタブレット「ヨーグレット」とレモン味のタブレット「ハイレモン」が主力商品。いずれも40年以上支持されているロングセラーです。

アトリオン製菓 企画開発部・高宮隆一部長
今回、その「ハイレモン」のブランド力を生かして開発したのが「塩あめ」です。
アトリオン製菓 企画開発部・高宮隆一部長:
「塩分補給というのは多くの消費者から、特に夏場に求められている市場背景がある。それもあって一番塩と相性のいい、われわれの持っているブランドは何かということで、『ハイレモン』と組み合わせて『塩飴C』という商品を発売しました」

原料の水あめに岩塩を加える
いよいよ暑さも本番。汗をかき体内の水分や塩分が失われることで起きる「熱中症」に注意が必要です。
6月からは、職場の対策も義務化され、手軽に塩分が補給できる「塩あめ」の需要がさらに高まる中、アトリオン製菓は「ハイレモン味」で勝負しています。
味のベースはレモン果汁など「ハイレモン」と同じですが、原料の水あめに加えたのは。
アトリオン製菓 製造1課・宇田川岳さん:
「大粒の岩塩になります。そちら(ハイレモン)の味に近づくように、塩の味も残しつつ、バランスのいい仕上がりになるよう調整されている」
こだわったのは、「酸味」「甘味」「塩味」のバランス。数十回の試作を経てレモン果汁と相性のいい岩塩を選びました。食塩相当量は1粒あたり0.15グラムです。

ハイレモン塩飴C
味はー。
(記者リポート)
「酸っぱ過ぎず、しょっぱ過ぎず、とてもいいバランスです。塩が入ることによってレモンの爽やかな香りが引き立ってとてもおいしいです」
実は、アトリオン製菓はこれまでも塩を配合したあめを販売してきましたが、定着するまでには至りませんでした。
アトリオン製菓 企画開発部・高宮隆一部長:
「いろんな特徴を各社出されていますが、『ハイレモンだったら安心して食べられる』と多くのお客さまに思ってもらえるのでは」
発売から2カ月あまり。バランスのいい味、そして、ハイレモンのブランド力もあり、売り上げは順調だということです

ハイレモン塩飴C
また、「あめ」は中高年層に需要が高く、若いころに食べた「ハイレモン」が再び注目されることにも期待しています。
アトリオン製菓 企画開発部・高宮隆一部長:
「われわれのブランドとして、なかなか中高年以上の方が『ハイレモン』ともう1回出会うきっかけがなかったということもあって、世代問わず多くの方々に召し上がってほしい」
「ハイレモン塩飴C」は9月までの季節商品で、全国のスーパーやコンビニエンスストアで販売しています。