
「ビタミンちくわ」
長野県民のソウルフード「ビタちく」。能登半島地震での被災を経て、販売を再開してから6月1日で1年。長野市のスーパーでは特設売り場が設けられました。生産量も被災前の水準に戻っているということです。
6月1日、長野市の「A・コープファーマーズ南長野店」にずらりと並んだスギヨの「ビタミンちくわ」。売り場の一角にあったのは「復活」の文字です。
Aコープの店員:
「6月1日で“復活”して1年になります」
石川県七尾市にある水産加工品メーカー・スギヨが作る「ビタミンちくわ」。生産量の7割が長野県内で消費される長野県民のソウルフードです。
2024年1月の能登半島地震で、工場が被災し生産を停めていましたが、同年5月31日から製造を再開。6月1日には長野県内のスーパーの店頭でも販売を再開しました。
6月1日は、「スギヨのビタミンちくわ復活の日」として記念日にも認定されています。
2025年6月1日は、一日限定で3本入りを普段より10円引きの特別価格で販売しました。
客は:
「昔からなじんでいるもの。子どものころから食べているのもある。少しでも能登に貢献できればいいと思って」
客は(66):
「早く復興してくれてよかった、味のしみ方や歯ごたえが違う」
試食用で配ったのは、「エビチリの素」で炒めた「ビタちく」。
試食した人:
「めちゃくちゃうまいです」
新しい食べ方も提案しました。
スギヨによりますと、「ビタミンちくわ」の生産量は、ほぼ被災前の水準まで戻っているということです。
スギヨ・水越優美さん:
「忘れずに、変わらず食べてくれる人がたくさんいることを、この1年通して改めて(実感し)皆さんに支えられた商品なんだと思った。これからもおいしいビタミンちくわを届けていきたい」