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はちの巣箱「お引越し」閉店の百貨店から専門学校の屋上へ はちみつの出来は「甘い香り」「うまい」 

採取したはちみつ

10年前から松本駅前の井上百貨店本店屋上に巣箱を置き、はちみつを採取してきた「松本みちばちプロジェクト」。閉店を受け、新たに市内の専門学校の屋上に巣箱を移し、取り組みを続けています。2025年のはちみつのできは、どうなのでしょうか。

とろーりと輝く黄金色のはちみつ。「純松本産」です。このはちみつを採取したのは、松本市街地の5階建てのビルの屋上に置かれた巣箱です。

ビルは専門学校・未来ビジネスカレッジです。

学生:
「花の味がしておいしかったです」
「学校の屋上でも養蜂ができるんだなってびっくりした」

なぜ、専門学校の屋上で養蜂が行われているのでしょうか?

きっかけは10年前にさかのぼります。当時、東京・銀座など全国で屋上を有効活用してはちみつを作る取り組みが広がっていて、松本でも、井上と市内のはちみつ専門店が中心となりプロジェクトを立ち上げました。

巣箱を置いたのは井上百貨店本店の屋上です。出来上がったはちみつは、井上が「城町はちみつ」として商品化し、市内の菓子店などと連携してきました。

取り組みは順調でしたが、2025年3月末に本店が閉店。屋上での養蜂ができなくなりました。

取り組みの継続を模索する中、新たな場所に決まったのが、直線で500mほど離れた「未来ビジネスカレッジ」の屋上です。

これまで、商品化する際のラベルを学生が担ってきた縁で養蜂にもかかることになりました。

井上・井上博文 副社長:
「10年間続けてきた活動が続けることができることに感謝しています」

ミツバチの行動範囲は半径2キロほど。井上本店で養蜂をしていた時と環境は大きく変わりません。

松本市街地はアカシアやサクラなどハチがみつを運ぶ木々が多い一方、天敵であるクマや小動物がいない点も養蜂に適しているということです。

信州蜂蜜本舗・深沢博登 社長:
「(市街地は)風通しが良くてはちみつの糖度が上がりやすかったり、一番はやっぱり、地域の人と関わりが持てる」

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長野放送ニュース

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