
千曲川ワインバレー
標高650メートル。北アルプスや市街地を一望できる絶景が広がります。南東向きの斜面は日当たりや風通しが良く、好条件が揃っています。
ワイナリーでは醸造から、ボトル詰め、販売までを一貫して行います。
小諸市から中野市まで千曲川沿いに広がる「千曲川ワインバレー」。世界市場も視野に入れた県産ワインの取り組みに長野市が新たに加わりました。
荻原市長も視察―。
長野市・荻原健司市長:
「地元でワイン用ブドウが生産され、地元でワインが造られることを通じて長野市、篠ノ井の地域活性につながると確信している」

試飲会
ワイナリー竣工から約1年。ワイナリーで醸造された白ワイン3種類がお披露目されました。
住民:
「おはようございます」
プレオープンに招待された地域住民による試飲会です。
田中さん:
「全部ノンフィルターです、ろ過していないので。(ろ過すると)いい部分も落としちゃうので、よりワインのポテンシャルをそのまま残したい場合は、ろ過しない」

試飲会
地域住民:
「(モンドブリエは)とても爽やかな味でブドウの味がすごく感じられて、後味さっぱり」
地域住民:
「地元のワインがやっぱりおいしかった。荒廃農地が多かったので、みんなブドウ畑にしてもらえれば、この景色のいいところで、最高だと思います」
地域住民:
「景色もごちそうなので、見て・来てもらって、こういう所があると知ってもらえればうれしいです」

RYUGAN八十五
記者がRYUGAN八十五をいただきました。
(記者リポート)
「フルーティな香りがします。すっきりとして軽やかな口当たりで、味はやや酸味があるんですけど、飲みやすくておいしいです」

ブドウ畑
ワイナリーの裏に広がるブドウ畑の案内も。
有旅ワイナリー・滝沢資大さん:
「これも試行錯誤で、幅も1mでやるのか、1.5mでやるのかで樹勢が変わってくるし、味にも影響を及ぼす」
約2ヘクタールの畑ではシャルドネやピノ・ノワールなどが育っています。
田中啓さん:
「栽培は基本的にブドウの生命力を信じて、除草剤も使ってませんし、農薬も極力減らして、より自然に近い形で育てたい」
地域住民:
「すごく期待している、信里地域も変わってきたなと、これから子どもたちがこういう所に興味を持って地元を盛り上げてくれれば」

左から、RYUGAN八十五 2024 3850円/750ml、MONDE BRILLER 2024 4180円/750ml、CHARDONNAY 2024 4950円/750ml
人口減少や高齢化など課題を抱える中山間地の活性化も期待されるワイナリー。
2025年度、長野市産のブドウ8トンを使い、約6000本の販売を予定していて、5年後には、2倍以上を目指すとしています。
有旅ワイナリー・田中啓さん:
「有旅で育てられたブドウのポテンシャルを最大限に引き出したワインを造って、世界に羽ばたけるような、高品質なワインを造っていきたい」