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駅前になくなり不便…高校生が企画・運営「コンビニ」開店 空き店舗を活用「誰もが集まれる場所に」

コンビニ 

JR茅野駅前に4月27日、コンビニエンスストアがオープンしました。企画・運営するのは高校生。空き店舗を活用し、同世代や地域住民が集まれる場所にしたいと意気込んでいます。

27日、JR茅野駅前にオープンしたコンビニエンスストア「ヤツガタケマート」です。

スナック菓子、おにぎり、サンドイッチなど定番の商品の他に、「手作り菓子」や原村の小学生が描いたポストカードなど個性豊かな商品も並びます。

接客やレジ打ちをしているのは地元・諏訪地域の高校生。実はこのコンビニ、高校生が中心となって企画・運営しています。

塩沢共居さん(17):
「地域のちょっとした集まって、いろいろとできる場になり、集合場所みたいな感じになったら」

オープン4日前の4月23日。

高校生たちが何をどこに陳列するかなど試行錯誤していました。

目を引く壁のデザインは八ヶ岳連峰がモチーフ。内装も高校生が考えました。

塩沢共居さん(17):
「普通のコンビニでは、ちょっとあんまりない色合いというか、八ヶ岳ぽいじゃないですか、壁の上の僕の発案です」

なぜ、高校生が企画・運営するようになったのでしょうか?

もともとここでは高齢の夫婦がコンビニを運営していましたが、2023年5月に閉店。駅前にコンビニがなくなり地域住民も高校生も不便な状況が続いていました。

そうした中、子どもの居場所づくりするNPO法人の立ち上げに携わった半田裕さん(40)が2024年12月に地元・高校生に声をかけました。

半田裕さん:
「僕も高校時代からお世話になっていたコンビニが閉店したというところで、高校生たちとも相談をして「やるか」という感じになり、スタートした。ぜひ子どもたちにはこの体験をきっかけにこの地域により愛着を持ってもらえれば」

最初に声をかけられた原村の塩沢共居さんが中学校の同級生などを誘い今は5人で活動。

内装はもちろん商品選びなども自分たちで行っていて、必要な資金はクラウドファンディングなどでまかなっています。

店のコンセプトは「地域の住民や同世代が集まれる場所」です。

塩沢共居さん(17):
「なんかあったらここに来てくれたら楽しいお話とか一緒にできると思うので、憩いの場ですかね、なったら嬉しいと思います」

オープンと同時に多くの客が訪れました。

塩沢共居さん(17):
「想像の70倍くらいお客さんがいる」

店内にはくつろげるイートインスペースもあります。

駅を利用する高校生:
「だいぶ便利でみんな使うと思う。駅前にできたので利用していきたい」

地域住民:
「近くにできてうれしいよ。こういうところは(近くに)なかったから。毎日来ると思うよ」

地域住民も高校生も待ち望んでいた「駅前のコンビニ・ヤツガタケマート」。

営業時間は午前7時から午後11時まで。

店の番は放課後や休日は高校生が、平日の日中はサポートする近隣住民が担うということです。

塩沢共居さん(17):
「すでに(地域の)よりどころになってますね、うれしいです。高校生が運営するコンセプトはそのままに、地域の形にもっと寄り添って変わっていけたら」

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